「2階のトイレ、つけたけどほとんど使っていない」「掃除の場所が増えただけだった」。新築で2階にもトイレをつけるのは一般的ですが、家族構成や暮らし方によっては「いらなかった」と感じることもあります。
私は東海地方で、延床45坪の2階建ての注文住宅を建て、家族3人で暮らしています。この記事では、2階のトイレがいらないと言われる理由と、あってよかったと感じやすいケースを整理し、2階にトイレをつけるかどうかの判断基準と、つける場合・つけない場合の注意点をまとめます。
- 2階のトイレがいらないと言われる6つの理由
- 2階のトイレがあってよかったと感じやすいケース
- 2階にトイレをつけるかどうかの判断基準
- つける場合の位置・費用・設備の考え方

2階のトイレって、つけるのが当たり前だと思ってたんだけど、いらない人もいるの?

最近は、家の大きさや家族の人数によっては、2階のトイレをつけない選択をする人もいます。ただ、なくして困るケースもあるので、家族の暮らし方から考えるのが大切ですよ。
結論|2階のトイレは「寝室の位置」と「家族の人数」で決める
| 2階のトイレがいらないかもしれない家 | 2階のトイレがあったほうがよい家 |
|---|---|
| 寝室が1階にある、または平屋に近い暮らし方 | 寝室や子ども部屋が2階にある |
| 家族の人数が少なく、朝のトイレが混まない | 家族が多く、朝の時間帯にトイレが重なる |
| 家がコンパクトで、階段の上り下りが苦にならない | 高齢の家族と同居、または将来の介護を考えている |
| 建築費や掃除の手間を減らしたい | 来客時に、家族が気をつかわず使えるトイレがほしい |
2階のトイレが必要かどうかは、夜中や朝に、誰がどこからトイレに行くかを想像すると判断しやすくなります。寝室が2階にあるなら、夜中に階段を下りるのは、特に子どもや高齢の家族にとって負担や危険につながります。
2階のトイレがいらないと言われる6つの理由
1. ほとんど使わない
日中は1階で過ごすことが多く、2階のトイレを使うのは寝る前や朝だけ、という家庭もあります。使う回数が少ないと、「なくてもよかった」と感じやすくなります。
2. 掃除の場所が増える
トイレが2つあると、掃除の手間も2倍になります。使う回数が少なくても、ほこりはたまり、水たまりの部分の汚れもつきます。あまり使わないトイレは、水が流れない時間が長く、汚れや臭いが出やすいと言われることもあります。
3. 建築費がかかる
トイレを1つ増やすと、便器や手洗い、内装、給排水の配管、換気などの費用がかかります。そのぶんの面積も必要です。
4. 維持費がかかる
将来、便器や温水洗浄便座の交換などのメンテナンス費用も、2か所分かかります。
5. 面積をほかに使いたい
トイレ1つ分の面積を、収納や書斎、子ども部屋の広さに回したいと考える人もいます。
6. 音や配管の位置が気になる
2階のトイレの水を流す音が、下の部屋に響くことがあります。真下が寝室やリビングだと、気になる人もいます。
2階のトイレの「いらない理由」は、主に費用と掃除の手間です。一方、「あってよかった理由」は、夜間の安全や朝の混雑の解消など、毎日の暮らしやすさに関わるものが多くあります。

2階のトイレがあってよかったと感じやすいケース
一方で、2階のトイレがあってよかったという声も多くあります。どんな場面で役立つのかを見ていきます。
夜中のトイレ
寝室が2階にある場合、夜中に暗い階段を下りるのは、寝ぼけていると危険です。小さな子どもや高齢の家族がいる家では、2階にトイレがあると安心です。
朝の混雑
家族が多いと、朝の出勤・通学の時間にトイレが重なります。トイレが2つあると、朝の支度がスムーズになります。
体調を崩したとき
家族が体調を崩して、何度もトイレに行く必要があるとき、寝室の近くにトイレがあると助かります。感染症のときに、トイレを分けて使える点を重視する人もいます。
来客時
来客が1階のトイレを使っているときも、家族は2階のトイレを使えます。
将来の暮らし
年齢を重ねると、階段の上り下りが負担になります。将来も2階で寝るなら、2階のトイレがあると暮らしやすくなります。

子どもが小さいうちは、夜中のトイレについていくことも多いよね。

そうなんです。子どもを連れて夜中に階段を下りるのは、親にとっても負担です。子育て中の家庭では、2階のトイレの出番は意外と多いと思います。子どもが成長してからの使い方も含めて考えるのがおすすめです。

2階にトイレをつける場合の考え方
| 考えること | ポイント |
|---|---|
| 位置 | 寝室の近くに。ただし、寝室のすぐ隣だと水を流す音が気になることも |
| 真下の部屋 | リビングや寝室の真上は、音が響くことがある。配管の位置も確認 |
| 手洗い | トイレ内に手洗いをつけるか、2階の洗面台を使うか |
| 設備のグレード | 使う回数が少ないなら、1階よりシンプルな設備にして費用を抑える方法も |
| 掃除のしやすさ | 汚れがつきにくい便器や、掃除しやすい床材を選ぶ |
2階のトイレは、1階と同じグレードにする必要はありません。使う頻度に合わせて設備を選ぶと、費用を抑えられます。
2階にトイレをつけない場合の注意点
- 夜中の階段の安全:足元灯や、人感センサー付きの照明を階段や廊下につけておきます
- 将来つけられるようにしておく:収納などにしておいて、将来トイレに変えられるよう、給排水の準備をしておく方法もあります
- 寝室の位置を見直す:将来、1階で寝られる部屋をつくっておくと、高齢になっても安心です
- 家族で話し合う:夜中のトイレや朝の混雑について、家族の意見を聞いておきます
わが家は延床45坪の2階建てで、4歳の子どもがいる3人家族です。全館空調にしているので、夜中に1階と2階を行き来しても、廊下や階段が寒いということはありません。それでも、寝ている時間に子どもを連れて階段を下りるかどうかは、家の性能とは別の、安全面の問題だと考えています。2階のトイレは、家族の人数よりも、寝室の位置と家族の年齢で必要性が変わる設備だと思います。今の暮らしだけでなく、子どもが大きくなったとき、自分たちが年をとったときの暮らしも想像して決めることをおすすめします。

家族の年代別|2階のトイレの必要性
| 時期 | 2階のトイレの役割 |
|---|---|
| 子どもが小さいとき | 夜中のトイレに付き添うとき、階段を下りずに済む。トイレトレーニング中も助かる |
| 子どもが小学生〜高校生 | 朝の支度の時間が重なり、トイレの混雑が起きやすい |
| 子どもが独立したあと | 2階をあまり使わなくなると、出番が減ることもある |
| 自分たちが高齢になったとき | 2階で寝続けるなら、夜中の階段を避けられる。1階で寝るなら使わなくなる |
このように、2階のトイレの必要性は、家族の年代によって変わります。30年、40年と住む家なら、今だけでなく、子どもが独立したあとや、自分たちが年をとったあとの暮らしも想像して決めるのがおすすめです。将来、1階に寝室を移せる部屋があるかどうかも、あわせて考えておきましょう。
トイレの数と家の広さの目安
| 家の条件 | トイレの数の考え方 |
|---|---|
| 平屋 | 1つでも暮らせることが多い。家族が多ければ2つも検討 |
| 2階建て・寝室が2階 | 各階に1つずつが一般的 |
| 2階建て・寝室が1階 | 1階に1つでも暮らせることがある |
| 二世帯住宅 | 世帯ごとに用意することが多い |
※一般的な考え方です。家族の暮らし方によって変わります。
トイレの数は、家の広さより「誰が、どこで寝て、どこで過ごすか」で決まります。間取りが決まってきた段階で、家族の1日の動きを当てはめて考えてみましょう。
2階のトイレを快適に使うコツ
- ときどき水を流す:使う回数が少ないトイレは、ときどき水を流しておくと、においや汚れを防ぎやすくなります
- 掃除道具を置いておく:2階のトイレ用の掃除道具を置いておくと、気づいたときにすぐ掃除できます
- ストックを分けて置く:トイレットペーパーなどのストックを2階にも置いておくと、1階に取りに行く手間が省けます
家づくりや住まいの設備・家電については、こちらの記事も参考にしてください。
2階のトイレに関するよくある質問
2階のトイレはいらないと言われるのはなぜですか?
使う回数が少ない、掃除の場所が増える、建築費や維持費がかかる、面積をほかに使いたい、といった理由が多く聞かれます。
2階のトイレがあってよかったと感じるのは、どんなときですか?
寝室が2階にあるときの夜中のトイレ、家族が多い家庭の朝の混雑、体調を崩したとき、来客時などです。小さな子どもや高齢の家族がいる家庭では、特に安心感があります。
2階のトイレの費用を抑えるには、どうすればいいですか?
使う頻度に合わせて、1階よりシンプルな設備にする方法があります。1階のトイレの真上に配置すると、配管が短くなり、工事がしやすいと言われます。
2階のトイレに手洗いは必要ですか?
トイレの近くに2階の洗面台があれば、そちらを使う方法もあります。タンクの上で手を洗えるタイプの便器を選ぶ家庭もあります。
2階のトイレの音は、1階に響きますか?
水を流す音や、配管を流れる音が下の部屋に聞こえることがあります。真下がリビングや寝室にならないよう配置したり、配管に防音の工夫をしたりすると軽減できます。
あまり使わないトイレは、臭いが出ますか?
長く水を流さないと、排水の部分の水が少なくなり、臭いの原因になることがあると言われます。ときどき水を流しておくと安心です。
あとから2階にトイレをつけることはできますか?
リフォームで追加できる場合もありますが、給排水の配管や設置場所の条件によっては、大がかりな工事になります。将来つける可能性があるなら、建てるときに配管の準備をしておくと安心です。
3人家族でも、2階にトイレは必要ですか?
人数よりも、寝室の位置と家族の年齢で考えるのがおすすめです。寝室が2階で、小さな子どもがいるなら、3人家族でも2階のトイレが役立つ場面は多いと思います。
2階のトイレは、1階のトイレの真上がいいですか?
真上に配置すると配管が短くなり、工事がしやすいと言われます。ただし、真下の部屋や、2階の部屋の配置との兼ね合いもあるので、施工会社と相談して決めましょう。
まとめ|2階のトイレは「夜と朝の暮らし」から判断する
- 2階のトイレがいらない理由は、使用頻度・掃除・費用・面積
- あってよかった理由は、夜中の安全、朝の混雑、体調不良、来客、将来の暮らし
- 必要かどうかは、寝室の位置と家族の年齢・人数で判断する
- つけるなら、真下の部屋や配管の位置、設備のグレードを考える
- つけない場合は、階段の照明や、将来の寝室の位置を考えておく
2階のトイレは、使う回数は少なくても、いざというときに頼りになる設備です。家族の夜と朝の過ごし方を思い浮かべながら、自分たちに合った選択をしてください。
