「新築の外構に木を植えたいけど、何を選べばいい?」「手入れがラクな木が知りたい」。家が完成に近づくと、外構や植栽で悩む人は多いと思います。
わが家は延床45坪の注文住宅を建てました。この記事では、新築におすすめの植栽(シンボルツリー・目隠し・グランドカバー)と、選び方のポイント、植えてから後悔しないための注意点をまとめます。
- 新築におすすめのシンボルツリー8選
- 目隠しに向く木と、グランドカバーの選び方
- 植栽を選ぶときの5つのポイント
- 植えてから後悔しやすいことと対策
木の育ち方は、地域の気候や日当たり、土の状態によって大きく変わります。この記事は一般的な特徴をまとめたものです。実際に植える木は、地域の植木屋さんや外構業者に相談して選んでください。

玄関の横に1本木を植えたいんです。おしゃれで、手入れがラクな木ってありますか?

人気なのはソヨゴやアオダモ、ハイノキのような、成長がゆっくりで手入れの手間が少ない木です。ただ、日当たりや地域によって向き不向きがあるので、順番に見ていきましょう。
結論|新築の植栽は「成長の速さ・常緑か落葉か・日当たり」で選ぶ
先に、新築で人気の植栽をまとめます。
| 木の名前 | 常緑・落葉 | 成長 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ソヨゴ | 常緑 | ゆっくり | 手入れがラク。雌株は赤い実をつける |
| アオダモ | 落葉 | ゆっくり | 株立ちで軽やか。洋風・和風どちらにも合う |
| ハイノキ | 常緑 | ゆっくり | 日陰にも比較的強い。すっきりした樹形 |
| シマトネリコ | 常緑 | 早い | 明るい葉で人気。大きくなりやすいので剪定が必要 |
| オリーブ | 常緑 | ふつう | シルバーがかった葉がおしゃれ。日当たりが大切 |
| ヤマボウシ | 落葉 | ふつう | 初夏の花、秋の紅葉と実が楽しめる |
| ジューンベリー | 落葉 | ふつう | 春の花、初夏の実、秋の紅葉。実は食べられる |
| シラカシ | 常緑 | ふつう | 目隠しや生垣に使われることが多い |
※成長の速さや大きさは、環境によって変わります。
植栽選びで大切なのは、「どれくらい大きくなるか」「冬に葉が落ちるか」「その場所の日当たり」の3つです。見た目だけで選ぶと、大きくなりすぎたり、落ち葉の掃除が大変になったりして、後悔することがあります。
「手入れをラクにしたい」なら、成長がゆっくりな木を選ぶのが基本です。成長が早い木は、見栄えがするまでが早い一方で、毎年の剪定が欠かせなくなります。
新築におすすめのシンボルツリー8選
1. ソヨゴ|手入れのラクさで選ぶなら
常緑で、成長がゆっくりな木です。大きくなりにくく、剪定の手間が少ないので、はじめての植栽にも向いています。雌株は秋から冬に赤い実をつけます。風に葉がそよぐ様子から、この名前がついたと言われます。
2. アオダモ|軽やかな株立ちが人気
落葉樹で、細い幹が何本も立ち上がる「株立ち」の姿が人気です。成長がゆっくりで、洋風の家にも和風の家にも合わせやすいのが特徴です。春には白い花を咲かせます。
3. ハイノキ|日陰の玄関まわりに
常緑で、細かい葉がすっきりした印象の木です。日陰にも比較的強いとされ、北向きの玄関まわりなどにも使われます。成長はゆっくりです。
4. シマトネリコ|明るい雰囲気にしたいなら
明るい緑の小さな葉が並ぶ、人気の常緑樹です。ただし、成長が早く、放っておくと大きくなりやすいので、毎年の剪定が必要です。寒さにやや弱いと言われるので、寒い地域では注意しましょう。

5. オリーブ|おしゃれな洋風の外構に
シルバーがかった葉が特徴の常緑樹で、洋風の家によく合います。日当たりのよい場所が向いています。寒さの厳しい地域では、品種や植える場所を選ぶ必要があります。幹に穴をあける虫がつくことがあるので、根もとの様子を時々確認しましょう。
6. ヤマボウシ|季節の変化を楽しむなら
落葉樹で、初夏に白い花のような苞(ほう)が咲き、秋には紅葉と赤い実が楽しめます。四季の変化を感じたい人に人気です。
7. ジューンベリー|実を楽しむなら
春に白い花、初夏に赤い実、秋に紅葉と、1年を通して楽しめる落葉樹です。実は食べられるので、子どもと一緒に収穫を楽しむ家庭もあります。実が落ちると地面が汚れることがあるので、植える場所は考えましょう。
8. シラカシ|目隠しや生垣に
常緑で葉が密に茂るため、目隠しや生垣としてよく使われます。放っておくと大きくなるので、定期的な剪定が必要です。

常緑樹と落葉樹、どっちがいいの?

目隠しにしたいなら1年中葉がある常緑樹、季節の変化を楽しみたいなら落葉樹です。落葉樹は、夏は日差しをさえぎり、冬は光を通してくれるのもメリットですよ。

植栽を選ぶときの5つのポイント
- 成長の速さ成長が早い木は、剪定の手間が増えます。手入れをラクにしたいなら、成長がゆっくりな木を選びましょう。
- 常緑か落葉か目隠しには常緑樹、季節感や冬の日当たりを重視するなら落葉樹が向いています。
- 日当たり植える場所が、日なたか、半日陰か、日陰かを確認し、それに合う木を選びます。
- 大きくなったときのサイズ数年後、10年後の高さや枝の広がりを想像し、家の壁や窓、隣の家との距離を考えます。
- 手入れ剪定、落ち葉の掃除、水やり、虫の対策など、どれくらい手をかけられるかを考えます。
目隠しに向く植栽
道路や隣の家からの視線をさえぎりたい場合は、1年中葉が茂る常緑樹が向いています。シラカシ、ソヨゴ、常緑のヤマボウシの仲間などが使われることが多いです。フェンスと植栽を組み合わせると、圧迫感をおさえながら目隠しができます。
グランドカバーの選び方
木の足もとや、庭の地面を覆う植物を「グランドカバー」と呼びます。土がむき出しにならないので、雑草をおさえたり、雨の日の泥はねを防いだりする効果が期待できます。
| 種類 | 特徴 | 注意点 |
|---|---|---|
| タマリュウ | 日陰にも比較的強く、手入れが少ない | 広がるのはゆっくり |
| 芝生 | 子どもが遊べる、はだしで歩ける | 芝刈りや雑草取りが必要 |
| クラピア・ヒメイワダレソウなど | 広がるのが早く、地面を覆いやすい | 広がりすぎないよう管理が必要 |
| 砂利・ウッドチップ | 植物ではないが、手入れが少ない | 防草シートと組み合わせると効果的 |

植えてから後悔しやすいことと対策
| よくある後悔 | 対策 |
|---|---|
| 思ったより大きくなった | 成長の速さと最終的な大きさを確認し、剪定の予定を立てる |
| 落ち葉の掃除が大変 | 落葉樹は、掃除しやすい場所に植える |
| 枝が隣の家にはみ出した | 境界から距離をとって植え、定期的に剪定する |
| 虫がついた | 虫がつきやすい木か確認し、こまめに様子を見る |
| 日当たりが合わず元気がない | 植える場所の日当たりに合った木を選ぶ |
| 根が配管や基礎の近くまで伸びた | 建物や配管から距離をとって植える |
特に、隣の家にはみ出した枝や落ち葉は、ご近所とのトラブルの原因になりやすいです。植える位置は、境界からの距離も考えて決めましょう。
植栽の費用と頼み方
植栽は、住宅会社の外構工事に含める方法と、外構業者や植木屋さんに別に頼む方法があります。木の大きさや種類、植える本数によって費用は大きく変わるので、見積もりで比べましょう。植えたあとの剪定や、枯れた場合の保証があるかも確認しておくと安心です。
また、植栽は家の完成と同時にすべて植える必要はありません。住み始めてから、日当たりや視線を確かめて植えるのも一つの方法です。
家づくりでは、建物の打ち合わせに時間とお金を使い、外構や植栽は最後になりがちです。だからこそ、「どこから見える木なのか」「10年後にどれくらいの大きさになるのか」を考えて選ぶのが大切だと感じています。植栽は家の印象を大きく変えてくれる一方で、植えたあとの手入れも続くものなので、無理のない範囲で選ぶのがおすすめです。
植える場所別|おすすめの考え方
| 場所 | 考え方 | 候補の例 |
|---|---|---|
| 玄関まわり | 家の顔になる場所。成長がゆっくりで、形が整いやすい木 | ソヨゴ、アオダモ、ハイノキ |
| リビングの窓の前 | 夏は日差しをさえぎり、冬は光を通す落葉樹 | ヤマボウシ、ジューンベリー |
| 道路や隣家との境界 | 1年中葉がある常緑樹で目隠し | シラカシ、ソヨゴ |
| 北側・日陰 | 日陰に比較的強い木や下草 | ハイノキ、タマリュウ |
同じ木でも、植える場所によって育ち方や役割が変わります。「どこから見る木なのか」「何のために植えるのか」を決めてから選ぶと、植えたあとの満足度が高くなります。リビングの窓の前に落葉樹を植えると、夏の日差しをやわらげつつ、冬は日差しを室内に取り込めるので、住み心地の面でもメリットがあります。
ライトアップで夜の外観も楽しむ
シンボルツリーは、足もとから照らすライトを付けると、夜の外観がぐっと引き立ちます。屋外用のコンセントや配線が必要になることが多いので、外構の計画と一緒に考えておきましょう。タイマーやセンサーで点灯させれば、防犯の面でも役立ちます。
植栽の手入れの基本
- 水やり:植えてからしばらくは、根がしっかり張るまで水やりが大切です
- 剪定:木の種類に合った時期に、伸びすぎた枝を切ります
- 肥料:木の種類によっては、年に1〜2回の肥料で元気に育ちます
- 虫の確認:葉の裏や幹に虫がいないか、時々確認します
家づくりの全体像は、こちらの記事も参考にしてください。
新築の植栽に関するよくある質問
手入れがいちばんラクなシンボルツリーは?
成長がゆっくりなソヨゴ、アオダモ、ハイノキなどが、手入れがラクな木としてよく挙がります。ただし、日当たりや地域の気候に合うかも確認しましょう。
シマトネリコは植えないほうがいいですか?
明るい葉がきれいな人気の木ですが、成長が早く、剪定をしないと大きくなりやすいです。毎年剪定できるなら、選択肢になります。
目隠しに向く木は?
1年中葉がある常緑樹が向いています。シラカシやソヨゴなどがよく使われます。フェンスと組み合わせるのもおすすめです。
植栽はいつ植えるのがいいですか?
木の種類によって植えるのに適した時期があります。一般的には、真夏や真冬を避けた時期が向いていると言われます。外構業者や植木屋さんに相談しましょう。
グランドカバーは何がおすすめですか?
日陰ならタマリュウ、子どもが遊ぶなら芝生、手入れを減らしたいなら防草シートと砂利の組み合わせなどが候補です。広がりやすい植物は、管理の手間も考えて選びましょう。
植えた木が隣の家にはみ出したらどうすればいいですか?
定期的に剪定して、境界を越えないように管理しましょう。植える段階で、境界から距離をとっておくことが大切です。
まとめ|植栽は「10年後の大きさ」と「手入れ」まで考えて選ぶ
- 手入れをラクにしたいなら、ソヨゴ・アオダモ・ハイノキなど成長がゆっくりな木
- 目隠しには常緑樹、季節感を楽しむなら落葉樹
- シマトネリコは人気だが成長が早く、剪定が必要
- 植える場所の日当たりと、10年後の大きさを考える
- 隣の家や建物・配管との距離をとって植え、手入れを続ける
植栽は、家の印象を大きく変えてくれる大切な要素です。暮らし方と手入れのしやすさを考えて、長く楽しめる木を選んでください。
