「家具を置いたらコンセントが隠れた」「ここにコンセントがあれば…」。新築の後悔として、コンセントはとてもよく挙がるポイントです。図面の上では気づきにくく、住み始めてから困ることが多いからです。
わが家は延床45坪の注文住宅に住んでいます。この記事では、新築のコンセントでよくある後悔と、場所別のおすすめの位置・数、打ち合わせで失敗しないための決め方をまとめます。
- 新築のコンセントでよくある後悔8つ
- リビング・キッチン・寝室など場所別のおすすめの位置
- 見落としがちなコンセント(屋外・収納の中・床など)
- 打ち合わせで失敗しないコンセントの決め方

コンセントの打ち合わせ、図面を見てもピンとこなくて…。とりあえず多めにつけておけばいいのかな?

数も大切ですが、それ以上に「どこで、何を使うか」から位置を決めることが大切です。家具の配置を先に決めておくと、後悔がぐっと減りますよ。
結論|コンセントは「家具の配置」と「家電の使い方」から決める
先に、新築のコンセントでよくある後悔と対策をまとめます。
| よくある後悔 | 対策 |
|---|---|
| 家具の裏に隠れて使えない | 家具の配置を決めてから位置を決める |
| 数が足りなくて延長コードだらけ | 使う家電を書き出して数を決める |
| 高さが合わない | 使う家電や家具に合わせて高さを変える |
| 掃除機をかけるときに不便 | 廊下や部屋の出入り口近くにも設ける |
| キッチンで家電を同時に使えない | キッチン家電の数と、専用の回路を確認する |
| 屋外にコンセントがない | 洗車・高圧洗浄機・電気自動車・照明の使い方を考える |
| 収納の中にコンセントがない | 掃除機の充電やルーターの置き場を考える |
| ダイニングテーブルで使えない | ホットプレートやスマホの充電の使い方を考える |
コンセントの後悔の多くは、「家具を置いたら使えなくなった」「使いたい場所になかった」というものです。図面の上で、家具と家電を実際に置いてみるつもりで確認することが大切です。
コンセントの位置は、あとから変えると壁を開ける工事が必要になり、費用も手間もかかります。建てる前の打ち合わせで、しっかり時間をとって決めておきましょう。
新築のコンセントでよくある後悔8つ
1. 家具の裏に隠れて使えない
いちばん多い後悔です。ソファや本棚、テレビボードを置いたら、ちょうどその裏にコンセントがあって使えない、というケースです。家具の配置と大きさを先に決めてから、コンセントの位置を決めることで防げます。
2. 数が足りなくて延長コードだらけ
スマートフォン、タブレット、パソコン、ゲーム機、空気清浄機、加湿器など、今の暮らしは電気を使う物が多くなっています。部屋ごとに使う家電を書き出し、それぞれの場所に必要な数を考えましょう。
3. 高さが合わない
コンセントの高さは、一般的に床から少し上の位置が標準です。ただ、ベッドの横でスマートフォンを充電したい、カウンターの上で家電を使いたい、という場合は、使う場所に合わせて高さを変えると便利です。
4. 掃除機をかけるときに不便
コードのある掃除機を使う場合、廊下や階段、部屋の出入り口の近くにコンセントがないと、何度も差し替えることになります。コードレス掃除機を使う場合も、充電する場所にコンセントが必要です。

5. キッチンで家電を同時に使えない
キッチンでは、電子レンジ、炊飯器、電気ケトル、トースター、コーヒーメーカーなど、消費電力の大きい家電を同時に使うことがあります。同じ回路に家電が集中すると、ブレーカーが落ちることがあるので、キッチン家電の数と、専用の回路をどう分けるかを電気の担当者と相談しましょう。
6. 屋外にコンセントがない
洗車や高圧洗浄機、庭の照明、電気自動車の充電など、屋外でも電気を使う場面はあります。電気自動車やプラグインハイブリッド車を検討しているなら、専用のコンセントの準備も考えておきましょう。屋外用のコンセントは、防水のものを選びます。
7. 収納の中にコンセントがない
コードレス掃除機の充電、Wi-Fiルーターの置き場、充電式の家電の保管など、収納の中にコンセントがあると便利な場面は多いです。「見せたくない物を充電する場所」として、収納の中のコンセントを考えておきましょう。
8. ダイニングテーブルで使えない
ホットプレートや鍋、スマートフォンの充電、子どもの学習用のタブレットなど、ダイニングテーブルで電気を使う場面もあります。テーブルの近くの壁や、床にコンセントを設ける方法があります。

床にコンセントって、つまずいたりしないの?

床用のコンセントは、使わないときはふたを閉じられるタイプが一般的です。ただ、テーブルの位置をあとで変えにくくなるので、家具の配置がしっかり決まっている場合に検討するのがおすすめです。

場所別|コンセントのおすすめの位置
| 場所 | おすすめの位置 | 使う家電の例 |
|---|---|---|
| リビング | テレビまわり(多めに)、ソファの横、窓の近く | テレビ、レコーダー、ゲーム機、スマホの充電、季節家電 |
| ダイニング | テーブルの近くの壁や床 | ホットプレート、スマホ・タブレットの充電 |
| キッチン | カウンターの上、家電の置き場 | 電子レンジ、炊飯器、電気ケトル、トースター |
| 寝室 | ベッドの両側(少し高め) | スマホの充電、照明、加湿器 |
| 子ども部屋 | 机の近く、ベッドの近く | 学習用の照明、タブレット、ゲーム機 |
| 洗面所 | 洗面台の近く | ドライヤー、電動歯ブラシ、シェーバー |
| 廊下・階段 | 出入り口の近く | 掃除機、足元の照明 |
| 玄関 | 土間収納の中や近く | 電動自転車の充電、照明、防犯カメラ |
| 収納の中 | 棚の近く | コードレス掃除機、ルーター |
| 屋外 | 玄関の近く、駐車場、庭 | 洗車、高圧洗浄機、電気自動車、照明 |
打ち合わせで失敗しないコンセントの決め方
- 家具の配置を決めるソファ、テレビボード、ベッド、机、本棚など、大きな家具の位置と大きさを図面に書き込みます。
- 使う家電を書き出す部屋ごとに、今使っている家電と、これから使いたい家電を書き出します。
- 1日の生活を想像する朝起きてから寝るまで、どこで何をするかを想像し、電気を使う場面を洗い出します。
- 高さを決めるベッドの横、カウンターの上、机の上など、使う高さに合わせて決めます。
- キッチンの回路を確認する消費電力の大きい家電を同時に使う場合の回路を、電気の担当者と相談します。
- 屋外・収納の中を忘れずに見落としがちな場所も、使い方を考えて決めます。
家づくりの打ち合わせは、間取りや設備、内装など決めることがとても多く、コンセントの打ち合わせは後半になりがちです。だからこそ、間取りの段階から「この家具をここに置く」「ここで充電する」をメモしておくと、コンセントの打ち合わせのときに慌てずにすむと思います。

見落としがちなコンセントのアイデア
- USB付きのコンセント:スマートフォンやタブレットを、アダプターなしで充電できます
- テレビの裏の高い位置:壁掛けテレビにする場合、テレビの裏にコンセントを設けると配線が見えにくくなります
- 窓の近く:クリスマスの飾りや、電動のブラインド、季節家電に便利です
- トイレ:温水洗浄便座に必要です。将来の交換も考えて位置を確認しましょう
- 天井や高い位置:プロジェクターや、防犯カメラ、センサーライトを付ける可能性がある場所に
こうしたアイデアは、自分の家族の暮らし方に合うものだけを取り入れるのがおすすめです。使わないコンセントを増やしても、費用がかかるだけになってしまいます。
コンセントの数と費用の考え方
コンセントを増やすと、そのぶん費用がかかることが多いです。住宅会社によって、標準で付いている数や、追加の費用が違うので、標準の数と、追加したときの費用を見積もりで確認しておきましょう。ただ、あとから増やす工事の手間を考えると、必要な場所には最初から付けておくのがおすすめです。
照明のスイッチもセットで考える
コンセントと同じくらい後悔が多いのが、照明のスイッチの位置です。部屋の入り口でスイッチが見つからない、寝室の照明をベッドから消せないといった声がよく聞かれます。
- 部屋の入り口のドアの開く側:ドアを開けて、すぐに手が届く位置にあるか確認します
- 階段や廊下は両側から:上と下、両方の端でつけたり消したりできるようにすると便利です
- 寝室はベッドの近くにも:寝る前に、ベッドから照明を消せると快適です
コンセントの打ち合わせのときに、スイッチの位置も一緒に動線で確認しておくと、住み始めてからの小さな不便を減らせます。
新築のコンセントでやりがちな失敗と対策
| よくある失敗 | 対策 |
|---|---|
| 家具のサイズを決めずにコンセントを決めた | 今の家具を測る、買う予定の家具のサイズを確認する |
| 今の家電だけで考えた | これから使いたい家電も書き出す |
| コンセントの打ち合わせを急いで終えた | 時間をとって、1日の生活を想像しながら決める |
| スイッチとコンセントの位置が混ざって分かりにくい | 図面の記号の意味を確認する |
家づくりの全体像は、こちらの記事も参考にしてください。
新築のコンセントの後悔に関するよくある質問
新築のコンセントはいくつあればいいですか?
決まった数はありません。部屋ごとに使う家電を書き出し、家具の配置から必要な場所と数を決めるのがおすすめです。
コンセントの高さはどれくらいがいいですか?
一般的には床に近い位置が標準ですが、ベッドの横やカウンターの上など、使う場所に合わせて高さを変えると便利です。
屋外コンセントは必要ですか?
洗車や高圧洗浄機、庭の照明、電気自動車の充電などで使う場合は、あると便利です。屋外用は防水のものを選びましょう。
あとからコンセントを増やせますか?
工事で増やせることもありますが、壁の中の配線や壁の補修が必要になり、手間と費用がかかります。建てる前に決めておくのがおすすめです。
キッチンのコンセントで気をつけることは?
消費電力の大きい家電を同時に使うと、ブレーカーが落ちることがあります。家電の数と使い方を電気の担当者に伝えて、回路を相談しましょう。
USB付きのコンセントは便利ですか?
スマートフォンなどをアダプターなしで充電できて便利です。ただ、充電の規格は変わることがあるので、ふつうのコンセントとあわせて計画しておくと安心です。
電気自動車の充電用のコンセントは必要ですか?
今は乗っていなくても、将来電気自動車やプラグインハイブリッド車に乗る可能性があるなら、建てるときに配線の準備だけしておく方法もあります。必要な設備は車種によって違うので、住宅会社に相談しましょう。
まとめ|コンセントは「家具」と「暮らし方」から逆算する
- コンセントの後悔は「家具の裏に隠れる」「使いたい場所にない」が多い
- 家具の配置と、使う家電を書き出してから、位置と数を決める
- ベッドの横やカウンターの上など、高さも使い方に合わせる
- キッチンの回路、屋外、収納の中、ダイニングも忘れずに
- あとから増やすのは大変。打ち合わせで時間をとって決める
コンセントは小さな設備ですが、毎日の暮らしやすさに大きく関わります。1日の生活を想像しながら、使いやすい位置を決めてください。
