中庭のある家のメリット・デメリット|後悔しない計画のコツ

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「中庭のある家にあこがれるけど、実際に住むとどうなの?」「費用が高い、寒いって聞くけど本当?」。注文住宅を考えはじめると、中庭のある家に心ひかれる人は多いと思います。

わが家は注文住宅(延床45坪)を建てました。この記事では、中庭のある家のメリット・デメリット、中庭の形の種類、後悔しないための計画のポイントをまとめます。

この記事でわかること
  • 中庭のある家のメリット・デメリット
  • コの字・ロの字・L字など、中庭の形の違い
  • 中庭のある家が向いている人・向いていない人
  • 後悔しないために計画で確認すること
ユイ
ユイ

中庭で子どもを遊ばせたり、外の目を気にせずくつろいだりできたら素敵だなって思うんです。

ガイ
ガイ

まさに「プライバシーを守りながら、外とつながる」のが中庭の魅力です。ただ、費用や断熱、排水など、ふつうの家より考えることが増えるので、デメリットも知っておきましょう。

目次

結論|中庭のある家は「プライバシーと明るさ」を重視する人に向いている

先に、中庭のある家のメリット・デメリットをまとめます。

メリットデメリット
外からの視線を気にせず、窓を大きくとれる建築費が高くなりやすい
住宅が密集していても、家の中に光と風を取り込める外壁や窓が増えるぶん、断熱や冷暖房の計画が大切
子どもやペットが安心して遊べる家の中の移動距離が長くなりやすい
家のどこからでも緑や空を感じられる排水や落ち葉、掃除などの手入れが必要
外からは見えにくく、防犯面で安心感があるそのぶん室内の面積が減る

中庭のある家は、「外からの視線を気にせず、明るく開放的に暮らしたい」という人に向いています。一方で、費用や手入れの手間は、ふつうの家より増えると考えておきましょう。

POINT

中庭は、「なんとなくおしゃれだから」ではなく、「中庭で何をしたいか」をはっきりさせてから計画するのがおすすめです。子どもを遊ばせたいのか、植栽を眺めたいのか、光を取り込みたいのかで、広さや形が変わります。

中庭のある家のメリット

1. 外からの視線を気にせずに暮らせる

中庭は建物に囲まれているので、道路や隣の家からの視線が届きにくくなります。カーテンを開けたまま過ごせるのは、中庭のある家ならではの魅力です。

2. 住宅が密集していても、光と風を取り込める

隣の家との距離が近い土地では、外に向けた窓からは光が入りにくいことがあります。中庭があれば、家の内側から光と風を取り込めるので、住宅地でも明るい家をつくりやすくなります。

3. 子どもやペットが安心して遊べる

中庭は、道路に面していないので、子どもが飛び出す心配が少なくなります。リビングやキッチンから中庭が見えれば、家事をしながら子どもの様子を見守れます。夏は、プール遊びをする場所としても人気です。

4. 家のどこからでも緑や空を感じられる

中庭に木や植物を植えると、複数の部屋から緑を眺められます。空や季節の変化を感じながら暮らせるのも、中庭の魅力です。

5. 防犯面で安心感がある

中庭に面した窓は、外から見えにくく、近づきにくい場所にあります。そのため、中庭側の窓は、外に面した窓より防犯面で安心感があると言われます。ただし、外に面した窓や玄関の防犯対策は、ふつうの家と同じように必要です。

中庭のある家のデメリット

1. 建築費が高くなりやすい

中庭をつくると、建物の形が複雑になり、外壁や屋根、窓の数が増えるため、建築費が高くなりやすいです。同じ延床面積でも、四角い家に比べて費用がかかることが多いと言われます。

2. 断熱や冷暖房の計画が大切

中庭に面した外壁や窓が増えるぶん、熱が出入りする面積も増えます。断熱性能の高い窓や外壁を選ぶこと、冷暖房の計画をしっかり立てることが大切です。中庭に面して大きな窓をたくさんつくる場合は、特に注意しましょう。

3. 家の中の移動距離が長くなりやすい

中庭を囲むように部屋を配置すると、廊下が長くなったり、部屋から部屋への移動がまわり道になったりすることがあります。毎日の家事動線も考えて、間取りを計画しましょう。

4. 排水や手入れが必要

中庭は建物に囲まれているので、雨水をどう排水するかがとても大切です。排水が追いつかないと、大雨のときに水がたまるおそれがあります。落ち葉が排水口をふさがないよう、定期的な掃除も必要です。

5. 室内の面積が減る

同じ敷地の広さなら、中庭をつくったぶん、室内の面積は減ります。敷地に余裕がない場合は、中庭の広さと部屋の広さのバランスをよく考える必要があります。

6. 湿気や虫への対策

風通しが悪い中庭は、湿気がこもったり、虫が発生しやすくなったりすることがあります。風の通り道や日当たりも考えて計画しましょう。

タクミ
タクミ

中庭って、実際は使わなくなるって話も聞くけど…。

ガイ
ガイ

それはよく聞く後悔ですね。リビングやキッチンから出入りしにくい、広さが中途半端だと、使わなくなりがちです。「中庭で何をするか」から逆算して計画するのが大切だと思います。

中庭の形の種類と特徴

形特徴向いている人
コの字型建物が3方向を囲む。1方向が開いているので、光や風を取り込みやすい開放感とプライバシーのバランスをとりたい人
ロの字型建物が4方向を囲む。プライバシーはいちばん高い外からの視線を完全にさえぎりたい人
L字型建物が2方向を囲む。塀やフェンスと組み合わせることが多い費用をおさえつつ中庭をつくりたい人

ロの字型はプライバシーが高い一方で、雨水の排水を建物の中を通して行う必要があるなど、計画の難しさが増すと言われます。コの字型やL字型は、開いている方向から排水や通風をとりやすいのが特徴です。

中庭のある家が向いている人・向いていない人

向いている人向いていない人
住宅が密集した土地でも、明るい家にしたい建築費をできるだけおさえたい
外からの視線を気にせず、窓を開けて暮らしたい庭の手入れや掃除の手間を減らしたい
子どもやペットを安心して遊ばせたい敷地が狭く、室内の広さを優先したい
家の中から緑や季節を感じたい家事の動線をできるだけ短くしたい

中庭の使い方のアイデア

  • 子どもの遊び場:夏はプール、ふだんはボール遊びや外遊びの場所に
  • アウトドアリビング:ウッドデッキやタイルを敷いて、テーブルといすを置けば、食事やくつろぎの場所に
  • 植栽を楽しむ:シンボルツリーを1本植えるだけでも、家の中から見える景色が変わります
  • 洗濯物を干す:外から見えないので、洗濯物を干す場所としても使えます

中庭をよく使うかどうかは、リビングやキッチンから段差なく出入りできるかで大きく変わると言われます。室内の床と、中庭のウッドデッキやタイルの高さをそろえると、行き来しやすくなります。

中庭のある家でやりがちな失敗と対策

よくある失敗対策
中庭をほとんど使わない何に使うかを決め、リビングから出入りしやすくする
大雨で中庭に水がたまった排水口の数や位置、排水の能力を計画段階で確認する
冬に中庭側の窓から冷える断熱性能の高い窓を選び、窓の大きさとのバランスを考える
落ち葉の掃除が大変植える木の種類や、排水口の位置を考える
家事動線が長くなった中庭の位置と、キッチン・洗面所・物干し場の位置をセットで考える

計画で確認しておきたいこと

  • 中庭の目的:遊び場、くつろぎの場所、採光、植栽など
  • 中庭の広さと形:目的に合った広さか、コの字・ロの字・L字のどれにするか
  • 排水計画:排水口の位置と数、大雨のときの対策
  • 断熱と冷暖房:窓の性能、家全体の冷暖房の方法
  • 床の仕上げ:ウッドデッキ、タイル、芝生、砂利など、手入れのしやすさ
  • 費用:中庭をつくることで、建築費がどれくらい増えるか

中庭のある家は、設計の工夫しだいで住み心地が大きく変わります。中庭のある家の施工実績が多い住宅会社に相談すると、排水や断熱の注意点も含めて提案してもらいやすくなります。

中庭と窓・カーテンの関係

中庭に面した窓は、外からの視線が届きにくいので、カーテンをつけない、または開けたまま過ごすという家庭も多いと言われます。ただし、ロの字型やコの字型では、中庭をはさんで向かい合う部屋どうしの視線が気になることがあります。浴室や寝室など、家族の間でも見られたくない部屋の窓の位置は、よく考えて配置しましょう。

また、夏の強い日差しが中庭側の窓から入ると、部屋が暑くなりやすくなります。軒や庇、シェードなどで日差しを調整できるようにしておくと安心です。窓の向きと季節ごとの日差しの入り方も、設計の段階で確認しておきましょう。

中庭の床の仕上げの選び方

中庭の床の仕上げは、使い方と手入れのしやすさで選びます。ウッドデッキは室内とつなげやすく、タイルは汚れに強く掃除がしやすいと言われます。芝生は見た目がやわらかく子どもの遊び場に向いていますが、芝刈りなどの手入れが必要です。砂利は費用をおさえやすい一方で、はだしで歩きにくくなります。

家づくりや住まいの設備・家電については、こちらの記事も参考にしてください。

中庭のある家に関するよくある質問

中庭のある家は寒いですか?

外壁や窓が増えるぶん、熱が出入りしやすくなります。断熱性能の高い窓や外壁を選び、冷暖房の計画をしっかり立てれば、寒さはおさえられます。

中庭をつくると費用はどれくらい上がりますか?

建物の形や中庭の大きさ、住宅会社によって大きく違います。同じ延床面積でも、四角い家より高くなりやすいので、見積もりで比べてみましょう。

中庭の広さはどれくらい必要ですか?

目的によります。光を取り込むだけなら小さめでも効果がありますが、子どもが遊んだり、テーブルを置いたりするなら、ある程度の広さが必要です。使い方から逆算して決めましょう。

中庭の排水で気をつけることは?

建物に囲まれているので、雨水の逃げ場が限られます。排水口の数や位置、大雨のときの排水の能力を、計画段階で住宅会社に確認しましょう。落ち葉で排水口がふさがらないよう、定期的な掃除も必要です。

平屋と2階建て、どちらが中庭に向いていますか?

どちらでもつくれます。平屋は中庭と部屋がつながりやすく、2階建ては中庭に建物の影が落ちやすいので、日当たりの計画がより大切になります。

中庭に木を植えるときの注意点は?

大きくなる木は、日当たりや建物への影響を考えて選びましょう。落葉樹は夏は日差しをさえぎり、冬は光を通してくれますが、落ち葉の掃除が必要です。

まとめ|中庭のある家は「目的」と「排水・断熱」を決めてから計画する

この記事のまとめ
  • 中庭のある家は、プライバシーを守りながら、光と風を取り込める
  • デメリットは、建築費、断熱、動線、排水・手入れ、室内の面積
  • コの字・ロの字・L字で、プライバシーや計画の難しさが変わる
  • 中庭で何をしたいかを決め、リビングから出入りしやすくする
  • 排水と断熱は、計画段階で住宅会社にしっかり確認する

中庭のある家は、上手に計画すれば、外からの視線を気にせず、明るく開放的に暮らせる家になります。目的をはっきりさせて、納得できる家づくりをしてください。

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