「スイッチニッチって、付けたほうがいいの?」「インターホンやリモコンが壁にバラバラ並ぶのがいやだけど、デメリットはない?」。注文住宅の打ち合わせで、スイッチニッチをすすめられて迷う人は多いと思います。
わが家は注文住宅(延床45坪)を建てました。この記事では、スイッチニッチのメリット・デメリット、つくるならおすすめの場所と、後悔しないための決め方をまとめます。
- スイッチニッチとは何か
- スイッチニッチのメリット・デメリット
- ニッチに集めるとよい機器と、おすすめの場所
- 後悔しないために打ち合わせで決めておくこと

スイッチニッチ、Instagramで見てすごくすっきりしてたんです。うちも付けたほうがいいのかな?

見た目がすっきりするのは大きなメリットです。ただ、つくれる壁が限られる、あとから機器を替えにくいといったデメリットもあります。両方を知ってから決めましょう。
結論|スイッチニッチは「機器が集まる場所」に1〜2か所つくると効果的
先に、スイッチニッチのメリット・デメリットをまとめます。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| インターホンやリモコンを1か所にまとめて、すっきり見せられる | 費用がかかる |
| 壁からの出っ張りが減り、ぶつかりにくい | つくれる壁が限られる(外壁側や構造上大事な壁など) |
| どこに何があるかわかりやすい | あとから機器を替えるとき、サイズが合わないことがある |
| 飾り棚としても使える | ほこりがたまりやすい |
スイッチニッチは、インターホン、給湯器のリモコン、照明のスイッチなど、機器がたくさん集まる場所につくると効果が大きくなります。家じゅうのあちこちにつくる必要はありません。
スイッチニッチの位置は、家の図面が決まってからでは変えにくいことがあります。間取りの打ち合わせの早い段階で「ニッチをつくりたい」と伝えておきましょう。
スイッチニッチとは?
スイッチニッチは、壁の一部をへこませて、その中にスイッチやリモコン類をまとめて設置するスペースのことです。「ニッチ」は、壁のくぼみを意味する言葉です。
一般的な家では、照明のスイッチ、インターホンの親機、給湯器のリモコン、床暖房や換気のスイッチなどが、壁にばらばらに並びがちです。スイッチニッチをつくると、これらを1か所のくぼみにまとめて、壁の出っ張りを減らし、見た目をすっきりさせられます。

スイッチニッチのメリット
1. 壁がすっきり見える
いちばんのメリットは、壁にばらばらに並ぶ機器を1か所にまとめられることです。白い壁にリモコン類が並ぶと、どうしても生活感が出ます。ニッチにまとめれば、壁のほかの部分をすっきり見せられます。
2. 出っ張りが減って、ぶつかりにくい
機器が壁のくぼみに収まるので、壁からの出っ張りが減ります。廊下や出入り口の近くなど、人がよく通る場所では、服や荷物が引っかかりにくくなります。
3. どこに何があるかわかりやすい
操作する機器が1か所に集まるので、家族みんながどこに何があるかを覚えやすくなります。来客が多い家では、インターホンの場所がわかりやすいのもメリットです。
4. 飾り棚としても使える
ニッチの下の部分に少しスペースをつくれば、小物やスマートフォン、鍵などを置く棚としても使えます。「見せる収納」として使えるのも、ニッチならではの楽しみ方です。
スイッチニッチのデメリット
1. 費用がかかる
壁をへこませるための工事や、仕上げの費用がかかります。住宅会社によっては標準仕様に含まれていることもありますが、多くはオプションです。見積もりで確認しましょう。
2. つくれる壁が限られる
壁をへこませるので、どの壁にでもつくれるわけではありません。外の壁に面した壁は断熱材が入っているため、ニッチをつくると断熱に影響することがあります。また、建物の強さを支える壁や、筋かいが入った壁にはつくれないことがあります。
3. あとから機器を替えにくい
インターホンや給湯器のリモコンは、10年前後で交換することもあります。交換のとき、新しい機器のサイズがニッチに合わないことがあります。ニッチには少し余裕のある大きさを確保しておくと安心です。
4. ほこりがたまりやすい
くぼみの下の面には、ほこりがたまりやすくなります。ハンディモップなどで、ときどき掃除しましょう。

ニッチの中の仕上げって、壁紙と同じでいいの?

壁紙と同じにすると、なじんで目立ちにくくなります。アクセントのある壁紙やタイルにすると、飾り棚のような印象になりますよ。手が触れやすい場所なので、汚れにくい素材を選ぶのもおすすめです。

スイッチニッチに集めるとよい機器
| 機器 | ポイント |
|---|---|
| インターホンの親機 | ニッチの主役。画面の大きさを確認しておく |
| 給湯器のリモコン | お湯はりの操作をよく使うなら、キッチンの近くが便利 |
| 照明のスイッチ | ニッチにまとめるか、出入り口の近くに残すかを考える |
| 換気・床暖房などのスイッチ | 使う頻度が低いものもまとめると、壁がすっきりする |
| 太陽光・蓄電池・HEMSのモニター | 設置する場合は、ニッチに入るサイズか確認する |
| Wi-Fiルーター・コンセント | スマートフォンの充電場所にするなら、コンセントも |
ニッチの大きさを決める前に、設置する機器の種類とサイズを一覧にしておくのがおすすめです。機器が決まっていないと、ニッチの大きさも決められません。
スイッチニッチのおすすめの場所
- LDKの出入り口の近く:家族が毎日通る場所で、インターホンにも出やすい
- キッチンの近く:料理をしながら、給湯器のリモコンやインターホンを操作しやすい
- 玄関ホール:照明や防犯カメラのモニターなどをまとめたいときに
- 廊下:スマートフォンや鍵の置き場を兼ねたいときに
いちばん大切なのは、ふだんの生活動線の中で、自然に手が届く場所にすることです。見た目だけで場所を決めると、インターホンが鳴るたびに遠くまで歩くことになります。
スイッチニッチの大きさと高さの決め方
ニッチの大きさは、中に入れる機器のサイズに、少し余裕を足して決めるのが基本です。機器と機器の間にもすき間をとると、操作しやすく、見た目も整います。将来の機器の交換も考えて、ぎりぎりのサイズにしないことが大切です。
高さは、家族みんなが操作しやすく、インターホンの画面が見やすい位置にします。子どもがいる家庭では、子どもの手が届きやすいかどうかも考えておきましょう。

ニッチの内側の仕上げの選び方
ニッチの内側の仕上げによって、同じニッチでも印象が大きく変わります。
- まわりの壁と同じ壁紙:壁になじんで、ニッチ自体が目立ちにくくなります。すっきり見せたい人向けです
- アクセントクロス:色や柄のある壁紙で、ちょっとしたアクセントになります。費用をおさえつつ変化をつけたい人向けです
- タイル・木目の化粧板:飾り棚のような、上質な印象になります。汚れにも強い素材を選べます
スイッチニッチは手がよく触れる場所です。白い壁紙だと手あかが目立ちやすいので、汚れが気になる人は、ふき取りやすい素材を選ぶと安心です。
配線とコンセントもあわせて計画する
ニッチの中の機器は、それぞれ電気の配線が必要です。インターホンや給湯器のリモコンは専用の配線でつながるため、あとから場所を動かすのは難しいと考えておきましょう。
また、ニッチをスマートフォンの充電場所や、Wi-Fiルーターの置き場として使いたいなら、ニッチの中にコンセントを付けておくと便利です。コードが外に出ないので、見た目もすっきりします。電気の配線計画は、ニッチの位置とセットで早めに相談しておきましょう。
スイッチニッチでやりがちな失敗と対策
| よくある失敗 | 対策 |
|---|---|
| 機器がニッチに入りきらなかった | 機器の種類とサイズを先に決めてから大きさを決める |
| 交換した機器のサイズが合わなかった | ニッチの大きさに余裕をもたせる |
| 生活動線から遠くて使いにくい | ふだん通る場所に計画する |
| 外壁側につくって断熱が心配になった | 室内の間仕切り壁につくる |
| 照明スイッチまでまとめて、部屋の入り口にスイッチがない | 出入り口のスイッチは残すかを考える |
打ち合わせで決めておくこと
- ニッチをつくる場所:間仕切り壁か、構造上問題がないか
- 入れる機器の一覧:インターホン、リモコン、スイッチ、モニターなど
- 大きさと高さ:機器のサイズ+余裕、使いやすい高さ
- 内側の仕上げ:壁紙、アクセントクロス、タイルなど
- 費用:標準仕様か、オプションか
スイッチニッチは、住宅会社や設計者によって得意・不得意があります。施工例の写真を見せてもらうと、仕上がりのイメージを共有しやすくなります。
スイッチニッチをつくらない選択肢も
スイッチニッチをつくらなくても、機器の配置を工夫すれば壁をすっきり見せることはできます。たとえば、機器を同じ高さにそろえて横一列に並べるだけでも、ばらばらに付けるより整った印象になります。費用をかけずにすっきり見せたいなら、この方法も検討してみましょう。
家づくりや住まいの設備・家電については、こちらの記事も参考にしてください。
スイッチニッチに関するよくある質問
スイッチニッチはどこにでもつくれますか?
つくれない壁もあります。外壁に面した壁は断熱に影響することがあり、建物を支える壁や筋かいが入った壁にはつくれないことがあります。住宅会社に確認しましょう。
スイッチニッチの費用はどれくらいですか?
住宅会社や大きさ、仕上げによって違います。標準仕様に含まれている場合もあるので、見積もりで確認しましょう。
インターホンを交換するときに困りませんか?
新しい機器のサイズがニッチに合わないことがあります。ニッチの大きさに余裕をもたせておくと安心です。
照明のスイッチもニッチにまとめたほうがいいですか?
すべてまとめると、部屋の入り口にスイッチがなくなり不便なことがあります。出入り口でよく使うスイッチは残すなど、使い方に合わせて考えましょう。
ニッチの中の仕上げは何がいいですか?
壁紙と同じにすればなじみ、アクセントクロスやタイルにすれば飾り棚のような印象になります。手が触れやすいので、汚れにくい素材がおすすめです。
スイッチニッチは何か所くらいつくればいいですか?
機器が集まる場所に1〜2か所が一般的です。つくりすぎると費用がかさむので、効果の大きい場所に絞りましょう。
リフォームでもスイッチニッチはつくれますか?
壁の中の状態によってはつくれることもありますが、配線の移動や壁の補修が必要になり、新築より手間と費用がかかりやすいです。リフォーム会社に壁の中を確認してもらいましょう。
まとめ|スイッチニッチは「場所」と「機器」を決めてからつくる
- スイッチニッチは、インターホンやリモコンを1か所にまとめて壁をすっきり見せられる
- デメリットは、費用、つくれる壁が限られる、機器交換時のサイズ、ほこり
- LDKの出入り口やキッチンの近くなど、生活動線の中につくる
- 入れる機器の一覧をつくり、サイズに余裕をもたせる
- つくらない場合も、機器の高さをそろえるだけで印象は整う
スイッチニッチは、小さな工夫で家の印象を大きく変えられる設備です。打ち合わせの早い段階で相談して、使いやすい場所に計画してください。
