「子どもが習い事を辞めたいと言い出した」「ここで辞めさせたら、我慢が足りない子になる?」。習い事を辞めるかどうかは、続けさせるべきか、本人の気持ちを優先すべきかで迷う、多くの親が直面する悩みです。
私は共働きで、4歳の子どもを育てています。この記事では、子どもの習い事を辞めるタイミングの考え方と、「辞めたい」と言われたときに確認したいこと、辞める・続けるの判断基準、辞め方のマナーをまとめます。
- 子どもが習い事を辞めたいと言う主な理由
- 「辞めたい」と言われたときに確認したいこと
- 辞める・続けるの判断基準と、辞めやすいタイミング
- 上手な辞め方と、辞めたあとの声かけ

「辞めたい」って言われるたびに辞めさせてたら、何も続かない子になりそうで心配なんだよね。

その心配はよくわかります。ただ、「辞めたい」の裏には、いろいろな理由が隠れていることが多いんです。理由によっては、続ける工夫で解決することもあれば、辞めたほうがいい場合もあります。まずは理由を聞くところから始めましょう。
結論|辞めるかどうかは「理由」で判断し、「区切り」で辞める
| 辞めたい理由 | 考え方 |
|---|---|
| 一時的に疲れている・面倒になった | しばらく様子を見る。休み方を工夫して続ける選択も |
| うまくいかない・上達しない | 壁にぶつかっている時期かも。先生に相談してみる |
| 先生や友だちとの関係がつらい | 話を聞き、先生に相談。環境を変える(クラス・教室)ことも |
| ほかにやりたいことができた | 前向きな理由。区切りのよいところで切り替えを検討 |
| 体調や心に負担がかかっている | 無理に続けず、休むか辞めることを優先 |
| 本人がもともと興味がなかった | 親が選んだ習い事なら、本人の意思を確認し直す |
習い事を辞めるかどうかは、「辞めたい」という言葉ではなく、その理由で判断するのが基本です。そして辞めると決めたら、発表会や月末、学期末など、区切りのよいタイミングで辞めると、子どもにとっても「やりきった」経験になりやすくなります。
子どもが習い事を辞めたいと言う主な理由
- 練習がきつい・つまらない:基礎練習のくり返しで、楽しさを感じにくい時期
- 上達しない・周りと比べてしまう:自分よりできる子を見て、自信をなくしている
- 先生や友だちとの関係:怒られるのが怖い、友だちとうまくいかない
- ほかにやりたいことができた:新しい興味が出てきた
- 疲れている・時間がない:学校や園、ほかの習い事との両立が大変
- そもそも自分で選んでいない:親のすすめで始めた習い事
子どもは、本当の理由をうまく言葉にできないこともあります。「辞めたい」と言われたら、すぐに結論を出さず、何日かかけて、いつ・何がつらいのかをゆっくり聞いてみましょう。

「辞めたい」と言われたときに確認したいこと
- いつから辞めたいと思っているか最近のことか、ずっと前からか。一時的な気持ちかどうかがわかります。
- 何がいちばん嫌なのか練習内容、先生、友だち、時間、場所など、具体的に聞きます。
- 楽しいところはあるか嫌なことだけでなく、好きなところも聞くと、続ける工夫のヒントになります。
- 辞めたらどうしたいかほかにやりたいことがあるのか、ゆっくりしたいのかを聞きます。
- 先生から見た様子教室での様子を先生に聞くと、家ではわからないことが見えることもあります。
辞める・続けるの判断基準
| 辞めることを考えたいサイン | 続ける工夫を考えたいサイン |
|---|---|
| 行く前に体調が悪くなる、泣く日が続く | 行けば楽しそうにしている |
| 何か月も「辞めたい」が続いている | 「辞めたい」は練習がきつい日だけ |
| ほかにやりたいことがはっきりしている | 上達の壁にぶつかっているだけ |
| 習い事の数が多く、生活に余裕がない | 目標(発表会・試合)が近い |
特に、体調が悪くなる、泣く日が続くなど、心や体に負担が出ているときは、無理に続けさせないことが大切です。一方で、ちょっとした壁にぶつかっているだけなら、目標を小さくしたり、先生に相談したりすることで、乗り越えられることもあります。

せっかく何年も続けてきたのに、もったいない気がして…。

続けてきた時間は、辞めてもムダにはなりません。そこで身についた体力や習慣、がんばった経験は残ります。「もったいない」より「今の子どもに合っているか」で考えると、判断しやすくなりますよ。

習い事を辞めやすいタイミング
- 発表会・試合・検定のあと:目標をやりきったという区切りになります
- 月末:月謝の区切りで、教室にも伝えやすいタイミングです
- 学期末・年度末:生活の区切りと重なり、切り替えやすくなります
- 学年が上がるとき:学校の生活が変わるタイミングで見直す家庭も多くあります
- 級やレベルの区切り:「この級まで取ったら」と目標を決めて辞める方法もあります
「辞めたい」と言われても、「次の発表会まではがんばってみよう」と、近い目標を一緒に決めると、子どもも区切りをつけやすくなります。ただし、つらさが強い場合は、区切りを待たずに休むことも考えましょう。
続けると決めたときの工夫
- 小さな目標を決める:「次の進級テストまで」「今月は休まず行く」など、達成しやすい目標にします
- できるようになったことを振り返る:始めたころと比べて、できるようになったことを一緒に確認します
- 先生に相談する:練習内容を少し変えてもらう、クラスを変えるなど、教室側でできる工夫を相談します
- 家での声かけを変える:「練習しなさい」より「見せて」「聞かせて」と、興味を持って声をかけます
続けると決めた場合も、「辞めたい」と言えた気持ちは受け止めておくことが大切です。「言っても聞いてもらえない」と感じると、次に本当につらいときに話してくれなくなるかもしれません。
上手な辞め方と、教室への伝え方
- 教室の規約を確認する退会の届け出の期限(例:前月の何日までなど)を確認します。
- 先生に早めに伝える子どもが先生と気まずくならないよう、親から丁寧に伝えます。
- 感謝を伝えるお世話になったことへのお礼を伝えます。最後のレッスンで、子どもからもあいさつできるとよいでしょう。
- 返却物や月謝を確認する貸し出し物の返却や、月謝の精算を確認します。
わが家は共働きで、子どもは4歳です。習い事は、送迎や時間の調整も含めて、家族全体の生活に関わります。習い事について考えて感じるのは、「続けること」そのものより「何のために習っているのか」を親子で共有しておくことの大切さです。目的がはっきりしていれば、辞めたいと言われたときも、続けるか辞めるかを落ち着いて話し合えると思います。始めるときに「どうなったら辞めてもいいか」を決めておくのも、一つの方法だと考えています。

習い事を始めるときに決めておきたいこと
辞めるときに迷わないためには、始めるときのルールづくりも大切です。
| 決めておくこと | 例 |
|---|---|
| 習う目的 | 体力づくり、楽しむため、技術を身につけるため |
| 最初の目標 | 「25m泳げるまで」「発表会に1回出るまで」 |
| 辞めるときのルール | 「辞めたくなったら、理由を話してから決める」「区切りまでは続ける」 |
| 家族の負担 | 送迎、月謝、練習の付き添いを無理なく続けられるか |
子どもが自分で選んだ習い事のほうが、続けやすい傾向があると言われます。体験教室に一緒に行き、子ども自身が「やってみたい」と思えるかを確かめてから始めると、あとで「辞めたい」となったときにも、話し合いがしやすくなります。
習い事の数も見直す
習い事をいくつも掛け持ちしていると、子どもが疲れてしまい、どれも楽しめなくなることがあります。「辞めたい」と言われたときは、その習い事だけでなく、1週間の予定全体に余裕があるかも見直してみましょう。遊ぶ時間や、何もしない時間も、子どもにとって大切な時間です。
辞めたあとの声かけ
| 避けたい声かけ | 代わりの声かけ |
|---|---|
| 「やっぱり続かなかったね」 | 「〇年間、よくがんばったね」 |
| 「お金がもったいなかった」 | 「〇〇ができるようになったね」 |
| 「次はちゃんと続けてよ」 | 「次は何をやってみたい?」 |
辞めたことを責められると、子どもは次の挑戦に消極的になってしまうことがあります。続けた期間にできるようになったことを一緒に振り返り、次につなげましょう。
子育てや家族の車・お出かけについては、こちらの記事も参考にしてください。
習い事を辞めるタイミングに関するよくある質問
子どもが習い事を辞めたいと言ったら、すぐに辞めさせるべきですか?
すぐに結論を出さず、まず理由を聞きましょう。一時的な疲れなら様子を見る、人間関係なら先生に相談する、心や体に負担があるなら休む・辞めるなど、理由に合わせて判断します。
習い事を辞めると、我慢が足りない子になりますか?
辞めること自体が、我慢が足りない子につながるとは限りません。理由を話し合い、区切りのよいところで辞めることで、自分で決めて行動する経験にもなります。
辞めるのに、いちばんよいタイミングはいつですか?
発表会や試合のあと、月末、学期末、学年の変わり目などの区切りが辞めやすいタイミングです。教室の退会届の期限も確認しておきましょう。
先生にはどう伝えればいいですか?
親から早めに、これまでのお礼とあわせて丁寧に伝えましょう。理由を詳しく説明する必要はありませんが、教室の規約に沿って手続きをします。
辞めたあと、また始めたいと言ったらどうすればいいですか?
子どもの気持ちが変わることはよくあります。改めて理由を聞き、本人のやる気があれば、再開を考えてもよいでしょう。
親がやらせたい習い事を、子どもが嫌がる場合は?
親がやらせたい理由と、子どもが嫌な理由をそれぞれ話し合いましょう。体験教室で別の教室や先生を試してみると、印象が変わることもあります。
習い事を休会するという選択はありますか?
休会の制度がある教室もあります。辞めるか続けるか迷うときは、一度休んで気持ちを整理するのも一つの方法です。教室の規約を確認しましょう。
習い事を辞めさせたいのは親のほうです。どう伝えればいいですか?
費用や送迎の負担など、家庭の事情で続けるのが難しいこともあります。子どもには、責める言い方ではなく、家族の事情を年齢に合わせて説明し、これまでがんばったことを認めてあげましょう。
習い事を辞めたことで、友だちと会えなくなるのが心配です。
習い事の友だちとは、休日に遊ぶ約束をするなど、別の形でつながりを続けることもできます。子どもが寂しそうなら、気持ちを受け止めてあげましょう。
まとめ|習い事は「理由」で判断し、「区切り」で辞める
- 「辞めたい」の裏にある理由を、時間をかけて聞く
- 一時的な疲れや上達の壁なら、続ける工夫や先生への相談も
- 心や体に負担が出ているなら、無理に続けさせない
- 発表会のあと、月末、学期末など、区切りのよいタイミングで辞める
- 辞めたあとは、続けた期間にできるようになったことを認める
習い事は、続けることも辞めることも、子どもにとって大切な経験です。親子で理由を話し合い、納得できる形で次に進めるようにしていきましょう。
