「子どもがご飯を食べるのが遅くて、毎日1時間かかる」「食べている途中で遊び始めて、なかなか進まない」。食事の時間が長引くと、そのあとのお風呂や寝る時間までずれ込んで、親もイライラしがちです。
私は共働きで、4歳の子どもを育てています。この記事では、子どもがご飯を食べるのが遅い主な原因を整理し、原因別の対策と、食事の時間を楽しく短くする工夫をまとめます。
- 子どもがご飯を食べるのが遅い7つの原因
- 原因別の対策
- 食事の時間の目安と、切り上げ方
- やりがちだけど逆効果になりやすい声かけ
この記事は一般的な情報です。かむ・飲み込むことが極端に苦手、体重が増えない、食べる量が極端に少ないなどの心配がある場合は、小児科や歯科、自治体の相談窓口に相談してください。

「早く食べて!」って毎日言ってるんだけど、全然変わらないんだよね…。

「早く」と言うだけでは、なかなか変わらないものです。食べるのが遅いのには、おなかがすいていない、食べにくい、ほかのことが気になるなど、いくつかの原因があります。原因に合わせて対策を変えるのが近道ですよ。
結論|食べるのが遅い原因は「おなか」「食べやすさ」「環境」の3つ
| 原因 | よくある状態 | 対策 |
|---|---|---|
| おなかがすいていない | おやつの時間が遅い・量が多い | おやつは食事の2〜3時間前までに、量を控えめに |
| 食べにくい | 大きい、かたい、スプーンですくいにくい | 大きさ・かたさ・食器を見直す |
| 苦手な物がある | 苦手な物の前で手が止まる | 量を少なめにし、食べられる物から盛る |
| 集中できない | テレビやおもちゃが気になる | テレビを消し、おもちゃを片付ける |
| 疲れている・眠い | 夕食の時間が遅い | 夕食の時間を早める、簡単なメニューにする |
| 座る姿勢が安定しない | 足がぶらぶら、体が傾く | 足置きのあるイスや踏み台を使う |
| もともとゆっくり食べる性格 | よくかんで、自分のペースで食べる | 時間の目安を決め、楽しい雰囲気を大切に |
子どもが食べるのが遅いとき、まず「おなかがすいた状態で食卓についているか」を確認しましょう。おなかがすいていれば、多くの子どもは自然と食べるペースが上がります。
子どもがご飯を食べるのが遅い7つの原因
1. おなかがすいていない
夕方のおやつが遅かったり、量が多かったりすると、夕食の時間におなかがすいていません。ジュースや牛乳などの飲み物でも、おなかがふくれてしまうことがあります。
2. 食べにくい形・かたさ
大人と同じ大きさに切った食材や、かたい肉、すくいにくい料理は、子どもにとって食べにくいものです。ひと口で食べられる大きさにするだけで、ペースが変わることがあります。
3. 苦手な食べ物がある
苦手な物があると、そこで手が止まってしまいます。お皿に苦手な物が多く盛られていると、食べる気持ちそのものが下がることもあります。
4. テレビやおもちゃが気になる
テレビがついていたり、おもちゃが見える場所にあったりすると、食べることに集中できません。
5. 疲れている・眠い
保育園や学校から帰って、夕食の時間が遅くなると、疲れや眠気で食べるペースが落ちます。
6. 姿勢が安定していない
イスの高さが合わず、足が床や足置きにつかないと、姿勢が安定せず、食べにくくなります。
7. もともとゆっくり食べる性格
よくかんで、自分のペースで食べる子もいます。ゆっくり食べること自体は、悪いことではありません。時間の目安を決めて、楽しく食べられる工夫をしましょう。
大人が「遅い」と感じる時間でも、子どもにとっては普通のペースのこともあります。周りの子と比べるより、「おなかがすいた状態で、楽しく食べられているか」を見ることが大切です。

原因別の対策
おなかをすかせて食卓につく
- おやつは、食事の2〜3時間前までにする
- おやつの量を控えめにし、甘い飲み物は避ける
- 夕方に外で体を動かす時間をつくる
食べやすくする
- 食材をひと口サイズに切る、やわらかく煮る
- すくいやすい形の食器や、子ども用のスプーン・フォークを使う
- おにぎりや小さく丸めたご飯など、手で食べやすい形にする
食べることに集中できる環境をつくる
- 食事中はテレビを消し、おもちゃは片付ける
- 大人もスマートフォンを置いて、一緒に食べる
- 足置きのあるイスや踏み台で、姿勢を安定させる
苦手な物とは上手に付き合う
- 苦手な物は少なめに盛り、食べられる物を中心にする
- 「ひと口だけ挑戦してみよう」と、小さな目標にする
- 食べられたら、しっかりほめる

食べ終わるまで、ずっと座らせておいたほうがいいの?

長く座らせ続けると、食事そのものが嫌な時間になってしまうこともあります。「時計の長い針が6になったらおしまい」など、終わりの時間を決めておくのがおすすめです。時間になったら、残っていても切り上げて、次の食事でおなかをすかせて食べられるようにしましょう。

食事の時間の目安と切り上げ方
子どもの食事の時間は、30分程度をひとつの目安にしている家庭や園が多いようです。食事に長く時間をかけすぎると、子どもの集中も続かず、食事が楽しくない時間になってしまいます。
- 終わりの時間を先に伝える「長い針が6になったら、ごちそうさまだよ」と、時計や砂時計で見えるようにします。
- 途中で声をかける「あと5分だよ」と、終わりが近いことを知らせます。
- 時間になったら切り上げる残っていても、叱らずに「おしまいにしようね」と片付けます。
- 次の食事まで間食を控えるおなかがすいた状態で次の食事を迎えられるようにします。
切り上げることに罪悪感を持つ必要はありません。「時間内に食べると、またすぐに楽しい時間が来る」ことを子どもが学ぶと、少しずつペースが変わっていくこともあります。
やりがちだけど逆効果になりやすい声かけ
| やりがちな声かけ | 代わりの声かけ |
|---|---|
| 「早く食べなさい!」 | 「あと5分でごちそうさまだよ」 |
| 「全部食べるまで遊べないよ」 | 「ひと口だけ挑戦してみる?」 |
| 「〇〇ちゃんはもう食べたよ」 | 「このお野菜、シャキシャキしておいしいね」 |
| 「なんでいつも遅いの」 | 「今日は昨日より早かったね」 |
比べたり責めたりする言葉より、できたことを認める言葉のほうが、子どもの意欲につながりやすいと言われます。
わが家は共働きで、子どもは4歳です。共働き家庭の夕食は、園から帰ってからの限られた時間で、料理・食事・お風呂・寝かしつけと続きます。だからこそ、食事が長引くと、そのあとの流れがすべて押してしまいます。食べるのが遅い問題を考えるときは、子どものペースだけでなく、夕方の流れ全体を見直すことも大切だと思います。夕食の時間を少し早める、おやつの時間を前にずらすなど、小さな調整で変わることもあるはずです。

食事を楽しい時間にする工夫
- 一緒に料理をする:野菜を洗う、ご飯をよそうなど、簡単なお手伝いをすると、自分で作った料理を食べたい気持ちが生まれます
- 盛り付けを工夫する:好きなキャラクターのお皿や、小さく分けたワンプレートにすると、食べる意欲が上がることがあります
- 食べ物の話をする:「このにんじん、甘いね」「どこでとれたのかな」と、食べ物に関心を持てる会話をします
- 量を少なめに盛る:食べきれた達成感を味わえるよう、最初は少なめに盛り、おかわりできるようにします
- できたことをほめる:時間内に食べられた、苦手な物をひと口食べられた、などを認めます
「早く食べさせる工夫」より「食べたくなる工夫」を増やすと、結果的に食べるペースが上がることもあります。毎日すべてを実践する必要はないので、できそうなものから試してみてください。
年齢別|食事のペースの考え方
| 年齢 | 考え方 |
|---|---|
| 1〜2歳 | 手づかみやスプーンの練習中。時間がかかるのは自然なこと |
| 3〜4歳 | 遊び食べが出やすい時期。環境を整え、時間の目安を決める |
| 5〜6歳 | 給食を意識して、時間内に食べる練習を少しずつ |
| 小学生 | 給食の時間に間に合うかを先生に聞いてみる |
※一般的な考え方です。
小学校の給食は、決められた時間内に食べる必要があります。入学前の年長のころから、時間を意識して食べる練習をしておくと安心です。
子育てや家族の車・お出かけについては、こちらの記事も参考にしてください。
子どもがご飯を食べるのが遅いときのよくある質問
子どもの食事時間は、どれくらいが目安ですか?
30分程度を目安にしている家庭や園が多いようです。長く時間をかけすぎると、集中が続かず、食事が楽しくない時間になってしまうことがあります。
食べるのが遅いと、給食で困りますか?
給食は決められた時間内に食べる必要があります。入学前から時間を意識して食べる練習をしておくと安心です。心配な場合は、入学後に先生に様子を聞いてみましょう。
残したご飯は、あとで食べさせたほうがいいですか?
だらだら食べにならないよう、時間で切り上げて、次の食事までおなかをすかせるほうがよいという考え方があります。体調や食べる量に心配がある場合は、小児科に相談しましょう。
遊び食べをするときは、どうすればいいですか?
テレビを消す、おもちゃを片付けるなど、集中できる環境をつくりましょう。遊び始めたら「ごちそうさまにする?」と声をかけ、続くようなら切り上げるのも一つの方法です。
よくかむことと、早く食べることは両立できますか?
よくかむことは大切です。食材をひと口サイズにする、やわらかく調理するなど、かみやすくする工夫をすると、よくかみながらもペースを保ちやすくなります。
テレビを見ながらだと食べてくれるのですが、だめですか?
テレビを見ながらだと、食べることに集中できず、かえって時間が長くなることもあります。食事の時間はテレビを消して、家族で会話をしながら食べる習慣にしていくのがおすすめです。
食べる量が少なくて心配です。
子どもの食べる量は、日によってばらつきがあります。元気で、成長曲線に沿って体重が増えていれば、心配しすぎなくてよいことも多いです。気になる場合は、健診や小児科で相談しましょう。
園では食べるのに、家では食べるのが遅いのはなぜですか?
園では周りの友だちと一緒に食べることで、自然とペースが上がることがあります。家では甘えが出たり、テレビやおもちゃが気になったりすることも。家でも、家族で一緒に食卓を囲む時間をつくってみましょう。
まとめ|ご飯が遅いときは「原因」に合わせて対策する
- 食べるのが遅い原因は、おなか・食べやすさ・環境に分けて考える
- おやつは食事の2〜3時間前までに、量は控えめに
- ひと口サイズ、すくいやすい食器、安定したイスで食べやすくする
- テレビを消し、おもちゃを片付けて、食べることに集中できる環境に
- 30分程度を目安に、時間になったら叱らずに切り上げる
食事の時間は、毎日の親子の大切な時間でもあります。「早く」と急がせるより、原因を見つけて少しずつ環境を整え、楽しく食べられる時間にしていきましょう。
