「毎朝、子どもが起きられなくて、朝からバタバタ」「何度起こしても布団から出てこない」。共働き家庭にとって、朝の時間は一日でいちばん慌ただしい時間です。子どもが朝起きられない日が続くと、親も子も、朝から疲れてしまいます。
私は共働きで、4歳の子どもを育てながら仕事をしています。この記事では、子どもが朝起きられない原因を「睡眠不足」「生活リズム」「体や心の不調」に分けて整理し、家庭でできる対策と、病院に相談したい目安をまとめます。
- 子どもが朝起きられない主な原因
- 年齢別に必要な睡眠時間の目安
- 朝すっきり起きるための家庭での工夫
- 起立性調節障害など、病院に相談したい目安
この記事は一般的な情報です。頭痛・腹痛・立ちくらみなどを伴う、学校に行けない日が続くなどの場合は、自己判断せずに小児科に相談してください。

夜は早めに寝かせてるつもりなのに、朝なかなか起きられないんだよね。

「布団に入る時間」と「実際に眠った時間」がずれていることもあります。まずは何時に眠って、何時に起きているかを1週間ほど記録してみると、原因が見えやすくなりますよ。
結論|朝起きられない原因の多くは「睡眠不足」と「生活リズムの乱れ」
| 原因 | よくある状態 | 家庭でできる対策 |
|---|---|---|
| 睡眠時間が足りない | 寝る時間が遅い、夜中に何度も起きる | 年齢に合った睡眠時間から逆算して寝る時間を決める |
| 寝る前の画面 | 寝る直前まで動画やゲーム | 寝る1時間前には画面を終える |
| 休日の寝だめ・夜ふかし | 週明けの朝が特に起きられない | 休日も起きる時間を大きく変えない |
| 朝の光を浴びていない | カーテンを閉めたまま起こしている | 起きる時間にカーテンを開け、朝の光を入れる |
| 体の不調 | 頭痛・腹痛・立ちくらみ・だるさを伴う | 小児科に相談する |
| 心の不調 | 学校や園に行きたくない気持ちがある | 話を聞く。必要に応じて先生や専門家に相談 |
子どもが朝起きられないとき、まず疑いたいのは睡眠時間が足りているかどうかです。そのうえで、体の不調を伴う場合は、病気の可能性も考えて医療機関に相談しましょう。
年齢別に必要な睡眠時間の目安
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、子どもの年齢別に推奨される睡眠時間が示されています。
| 年齢 | 推奨される睡眠時間 | 朝7時に起きる場合の就寝時刻の目安 |
|---|---|---|
| 1〜2歳 | 11〜14時間 | 午後8時ごろまで |
| 3〜5歳 | 10〜13時間 | 午後9時ごろまで |
| 小学生 | 9〜12時間 | 午後10時ごろまで |
| 中学・高校生 | 8〜10時間 | 午後11時ごろまで |
※就寝時刻の目安は、推奨される睡眠時間の下限から筆者が計算したものです。1〜2歳は昼寝を含む時間です。
目安と比べて睡眠時間が足りていないなら、まずは寝る時間を15分ずつ早めていくのがおすすめです。一度に大きく変えるより、少しずつのほうが続けやすくなります。
睡眠時間は「布団に入っていた時間」ではなく「実際に眠っていた時間」で考えます。布団に入ってから眠るまでに時間がかかっているなら、その時間も考えて就寝時刻を決めましょう。

子どもが朝起きられない主な原因
ここからは、子どもが朝起きられない原因を一つずつ見ていきます。いくつかの原因が重なっていることもあります。
1. 寝る時間が遅い
共働き家庭では、帰宅後の夕食やお風呂がどうしても遅くなりがちです。夕方以降の流れを見直すだけで、寝る時間を早められることがあります。
2. 寝る前に画面を見ている
寝る直前まで動画やゲームをしていると、寝る時間が遅くなったり、興奮して寝つきが悪くなったりすることがあります。
3. 休日の夜ふかし・寝坊
休日に夜ふかしをして、朝遅くまで寝ていると、体のリズムがずれて、週明けの朝が特につらくなります。
4. 朝の光を浴びていない
朝の光を浴びることは、体のリズムを整える助けになると言われます。暗い部屋のまま起こすと、なかなか目が覚めにくくなります。
5. 日中の活動量が少ない
日中に体を動かす時間が少ないと、夜になっても眠くなりにくいことがあります。
6. 体の不調(起立性調節障害など)
小学校高学年から中学生ごろに多いとされるのが、起立性調節障害です。自律神経の働きのバランスがくずれ、朝なかなか起き上がれない、立ちくらみ、頭痛、腹痛、だるさなどが現れます。症状は午前中に強く、午後には軽くなることが多いとされます。怠けているのではなく、体の不調なので、疑わしい場合は小児科に相談しましょう。
7. 心の不調・ストレス
学校や園で嫌なことがある、行きたくない気持ちがあるなど、心の負担が朝の起きにくさに表れることもあります。

「起きなさい!」って毎朝大きな声を出しちゃうんだけど…。

毎朝大きな声で起こすと、親も子も朝からぐったりしますよね。カーテンを開けて光を入れる、好きな音楽をかける、朝の楽しみをつくるなど、起きたくなる工夫をしてみるのも一つの方法です。体の不調が隠れていないかも、気にかけておきましょう。

朝すっきり起きるための家庭での工夫
- 起きる時間を決めて、寝る時間を逆算する年齢に合った睡眠時間から、寝る時間を決めます。
- 朝はカーテンを開けて光を入れる起こす前にカーテンを開け、部屋を明るくします。
- 朝ごはんを食べる朝食をとることも、体のリズムを整える助けになると言われます。
- 日中に体を動かす外遊びや運動で、夜に自然と眠くなる体をつくります。
- 寝る1時間前には画面を終える動画やゲームは、寝る1時間前までに終わらせます。
- 寝る前の流れを毎日同じにするお風呂、歯みがき、絵本、おやすみのあいさつ、と同じ流れにすると眠りに入りやすくなります。
- 休日も起きる時間を大きく変えない平日との差を1時間程度にとどめると、週明けが楽になります。
共働き家庭の夜の時間を短くする工夫
| 工夫 | ポイント |
|---|---|
| 夕食の準備を前日や週末に | 作り置きや下ごしらえで、帰宅後の調理時間を短くする |
| 家電に任せる | 食洗機、ドラム式洗濯乾燥機、ロボット掃除機で、夜の家事を減らす |
| お風呂の時間を早める | 帰宅後すぐにお風呂に入る流れにすると、その後の時間が読みやすくなる |
| 明日の準備を子どもと一緒に | 着る服や持ち物を夜のうちに用意して、朝の支度を減らす |
わが家は共働きで、子どもは4歳です。わが家では、ロボット掃除機・ドラム式洗濯乾燥機・食洗機を毎日使い、洗濯と床掃除は家電に任せています。共働きの夜は、料理・片付け・お風呂・寝かしつけと時間が足りなくなりがちなので、子どもの睡眠時間を守るには、親の夜の家事を減らすことも大切だと考えています。朝起きられない原因を子どもだけに求めず、家族の夜の過ごし方全体を見直すことが、近道になると思います。

朝の支度をスムーズにする工夫
起きる時間だけでなく、起きてからの支度の流れを整えると、朝のバタバタはかなり減らせます。
- 前の日の夜に準備する:着る服、持ち物、連絡帳などを、寝る前に子どもと一緒に用意しておきます
- 朝の流れを見える化する:「起きる→トイレ→着替え→朝ごはん→歯みがき」を、イラストのカードやボードで見えるようにします
- 時計を目印にする:「長い針が6になったら出発」など、時計で区切ると、小さな子どもも見通しを持ちやすくなります
- できたことをほめる:自分で着替えられた、時間までに準備できたなど、小さなことでも認めます
- 大人が先に支度を終える:親の支度が終わっていると、子どもの支度を手伝う余裕が生まれます
朝は、「急がせる言葉」を減らすほど、子どもも親も気持ちよく1日を始められると感じる家庭も多いはずです。前の日の夜の準備が、翌朝の余裕につながります。
病院に相談したい目安
- 朝起きられない日が何週間も続き、生活リズムを整えても改善しない
- 朝に頭痛、腹痛、立ちくらみ、めまい、だるさなどが続く
- 午前中は具合が悪く、午後になると元気になる
- 学校や園に行けない日が増えている
- 夜にいびきが大きい、呼吸が止まっているように見える
相談先は、まずかかりつけの小児科です。起立性調節障害が疑われる場合は、専門的な検査ができる医療機関を紹介してもらえることもあります。学校や園での様子は、担任の先生とも共有しておくと安心です。
子育てや家族の車・お出かけについては、こちらの記事も参考にしてください。
子どもが朝起きられないときのよくある質問
子どもが朝起きられないのは、甘えですか?
多くは睡眠不足や生活リズムの乱れが原因ですが、起立性調節障害など体の不調が隠れていることもあります。頭痛や立ちくらみなどを伴う場合は、甘えと決めつけず小児科に相談しましょう。
小学生は何時間寝ればいいですか?
厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」では、小学生は9〜12時間の睡眠が推奨されています。朝7時に起きるなら、午後10時ごろまでには眠るのがひとつの目安です。
起立性調節障害とは何ですか?
自律神経の働きのバランスがくずれ、朝起き上がれない、立ちくらみ、頭痛、腹痛、だるさなどが現れる病気です。思春期に多いとされ、症状は午前中に強く、午後には軽くなる傾向があります。疑わしい場合は小児科に相談しましょう。
休日は寝坊させてもいいですか?
平日の睡眠不足を補う意味で少し長く寝るのはよいですが、起きる時間が平日と大きくずれると、週明けの朝がつらくなります。差は1時間程度にとどめるのがおすすめです。
朝起こすときのコツはありますか?
カーテンを開けて朝の光を入れる、好きな音楽をかける、朝の楽しみ(好きな朝ごはんなど)をつくるなど、自然に目が覚めて起きたくなる工夫が効果的です。
昼寝をすると夜に眠れなくなりますか?
幼児にとって昼寝は大切ですが、夕方遅くまで長く昼寝をすると、夜の寝つきが悪くなることがあります。保育園の昼寝の時間も含めて、1日の睡眠のリズムを考えましょう。
朝ごはんを食べないと、起きられなくなりますか?
朝食は、体のリズムを整える助けになると言われます。食欲がないときは、果物やヨーグルトなど、少しでも口にできる物から始めてみましょう。
目覚まし時計は、子どもにも使わせたほうがいいですか?
小学生くらいになったら、自分で目覚まし時計をセットして起きる練習をするのもおすすめです。自分で起きられた日はしっかりほめましょう。
まとめ|朝起きられないときは「睡眠時間」と「体の不調」を確認する
- 朝起きられない原因の多くは、睡眠不足と生活リズムの乱れ
- 3〜5歳は10〜13時間、小学生は9〜12時間の睡眠が推奨されている
- 朝の光、日中の運動、寝る前の画面を控える、休日も起きる時間をそろえる
- 頭痛・立ちくらみなどを伴うなら、起立性調節障害なども考えて小児科へ
- 共働き家庭は、親の夜の家事を減らすことも子どもの睡眠を守る近道
朝の起きにくさは、毎日の積み重ねで変えられることが多くあります。家族の1日の流れを見直して、親子で気持ちよく朝を迎えられるようにしていきましょう。
