「子どものお小遣いって、何歳から渡すものなの?」「いくら渡せばいいのか、周りの相場がわからない」。お小遣いは、子どもがお金の使い方を学ぶ最初の機会です。ただ、始める時期や金額、渡し方には家庭ごとに考え方があり、迷う親も多いと思います。
私は38歳の会社員で、4歳の子どもを育てながら、NISAやiDeCoで資産形成を続けています。この記事では、金融広報中央委員会の「子どものくらしとお金に関する調査」をもとに、お小遣いを始める時期の目安、学年別の金額、渡し方とルールのつくり方をまとめます。
- お小遣いを始める時期の目安
- 小学生・中学生・高校生のお小遣いの平均と最頻値
- 定額制・報酬制・必要なときに渡す方法の比較
- お小遣いでお金の使い方を学ぶためのルール

保育園の友だちのお兄ちゃんがお小遣いをもらってるらしくて、うちの子もほしがってるんだよね。

お小遣いを始める時期に正解はありませんが、「数を数えられる」「ほしい物と必要な物の区別がつき始める」あたりが一つの目安です。まずは少額から、お金の使い方を一緒に練習する感覚で始めてみるのがおすすめですよ。
結論|お小遣いは「小学校入学前後」から、少額で始める家庭が多い
| 学年 | お小遣いのもらい方 | 月に1回もらう場合の金額 |
|---|---|---|
| 小学校低学年 | 「ときどき」が57.3%、「月に1回」が13.4% | 最頻値500円・中央値500円・平均1,004円 |
| 小学校中学年 | 「ときどき」が47.8%、「月に1回」が32.1% | 最頻値500円・中央値500円・平均864円 |
| 小学校高学年 | 「月に1回」が45.0%、「ときどき」が38.3% | 最頻値500円・中央値1,000円・平均1,085円 |
| 中学生 | — | 最頻値1,000円・中央値2,000円・平均2,536円(1か月) |
| 高校生 | — | 最頻値5,000円・中央値5,000円・平均5,114円(1か月) |
※金融広報中央委員会「子どものくらしとお金に関する調査(第3回)2015年度調査」。最頻値は最も多く回答された金額、中央値は金額順に並べたときの真ん中の値です。調査から時間がたっているため、現在の相場とはちがう可能性があります。
調査を見ると、小学校低学年では「必要なときにときどき渡す」家庭が多く、学年が上がるにつれて「月に1回の定額」が増えていくことがわかります。月に1回の金額は、小学生のうちは500円前後が多く、中学生で1,000〜2,000円、高校生で5,000円程度が中心です。
お小遣いを始める時期の目安
お小遣いを何歳から始めるかに決まりはありません。次のようなことができるようになったら、始めどきと考えられます。
- 数を数えられ、硬貨の種類がわかる:10円、100円などのちがいがわかる
- 「ほしい物」と「必要な物」の区別がつき始める:何でも買えるわけではないと理解できる
- 自分で買い物をする機会がある:お店で、自分でお金を払う経験ができる
- 「お金は限りがある」ことがわかる:使ったらなくなることを理解できる
多くの家庭では、小学校に入るころを一つの区切りにしています。幼児のうちは、お小遣いとして渡すより、一緒に買い物に行って、お金を払う体験をさせるところから始めるのもおすすめです。
お小遣いの目的は、お金を渡すことではなく、「限られたお金をどう使うか」を子ども自身が考える練習をすることです。少額でも、自分で決めて使う経験に意味があります。

お小遣いの渡し方の比較
お小遣いの渡し方には、いくつかの方法があります。それぞれの特徴を比べてみましょう。
| 渡し方 | よいところ | 気になるところ | 向いている子ども |
|---|---|---|---|
| 定額制(毎月・毎週決まった額) | やりくりの練習になる。計画的に使う力が育つ | 何に使うかを把握しにくい | 小学校中学年以上 |
| 必要なときに渡す | 使い道を親が把握しやすい | 自分でやりくりする練習になりにくい | 低学年、お小遣いを始めたばかりの子 |
| 報酬制(お手伝いでもらう) | 働いてお金を得る感覚がわかる | 「お金がもらえないならやらない」となることも | 定額制と組み合わせたい家庭 |
| 組み合わせ | 定額+特別なお手伝いの報酬など、柔軟に | ルールが複雑になりやすい | 高学年以上 |
はじめは少額の定額制から始めると、「限られたお金で何を買うか」を考える練習になります。報酬制を取り入れる場合は、「家族として当たり前にするお手伝い」と「特別なお手伝い」を分けておくと、もめにくくなります。
お小遣いで決めておきたいルール
- 金額と渡す日を決める「毎月1日に500円」など、具体的に決めます。
- お小遣いで買う物の範囲を決めるおやつ、文房具、遊びに行くときのお金など、何をお小遣いで買うかを決めます。
- 足りなくなったときのルールを決める前借りはしない、など。足りないときにどうするかを考えることも学びです。
- お小遣い帳をつける何に使ったかを書くと、お金の流れが見えるようになります。
- 見直しの時期を決める学年が上がるときなどに、金額やルールを見直します。

お小遣いで、くだらない物を買ってきたら注意したほうがいいのかな?

危ない物でなければ、「失敗も経験のうち」と見守るのがおすすめです。すぐに飽きる物を買ってしまった経験から、「次はよく考えて買おう」と学ぶこともあります。使ったあとに「どうだった?」と話をする時間をつくるとよいですね。

お小遣いでお金の使い方を学ぶコツ
1. お小遣い帳をつける
もらったお金、使ったお金、残ったお金を書くことで、お金の流れが見えるようになります。低学年なら、シールを貼るなどの簡単な形でも十分です。
2. 貯めて買う経験をさせる
ほしい物のために、何か月かお小遣いを貯めて買う経験は、計画的にお金を使う力につながります。
3. 「ほしい物」と「必要な物」を話し合う
買う前に「それは今どうしても必要?」と問いかけると、考えるきっかけになります。
4. 親のお金の話もする
家族の買い物で、「これは高いから今日はやめておこう」「これは必要だから買おう」と、親が考えている様子を見せることも学びになります。
5. キャッシュレスとの付き合い方も教える
電子マネーやキャッシュレス決済は、お金が目に見えにくいため、使いすぎに気づきにくい面があります。年齢に応じて、使い方のルールを決めましょう。
私はNISAやiDeCoで資産形成を続けていますが、お金について大事だと感じているのは、「限られたお金を、何に、いつ使うかを自分で決める」ことです。子どもはまだ4歳で、お小遣いを渡す年齢ではありません。まずは買い物のときに一緒に値段を見たり、お金を払う体験をさせたりするところから始めるのがよいと考えています。お小遣いの金額の相場は参考にしつつも、金額そのものより、使ったあとに「どうだった?」と話す時間を大切にしたいと考えています。

年齢別|お小遣いの始め方のステップ
| 時期 | できること |
|---|---|
| 幼児(3〜6歳) | 一緒に買い物に行き、お金を払う体験をする。「これはいくら?」と値段を見る練習 |
| 小学校低学年 | 必要なときに少額を渡す、または少額の定額制で始める。お小遣い帳をシールなどで簡単に |
| 小学校中学年 | 月に1回の定額制に移行。買う物の範囲を決めて、自分でやりくりする |
| 小学校高学年 | ほしい物のために貯める経験。キャッシュレスの使い方も少しずつ |
| 中学生以上 | 友だちとの外出費なども含めて、自分で管理する範囲を広げる |
※一般的な考え方の例です。
いきなり大きな金額を任せるより、年齢に合わせて「自分で管理できる範囲」を少しずつ広げていくのがおすすめです。失敗しても困りすぎない金額から始めることで、安心して練習させることができます。
お小遣い以外にかかる子どものお金
お小遣いとは別に、子どもにはさまざまなお金がかかります。どこまでをお小遣いでまかなうかを決めておきましょう。
| 費用 | お小遣いに含めるかの考え方 |
|---|---|
| おやつ・ジュース | 含める家庭が多い |
| 文房具 | 学校で必要な物は親、好きなデザインの物はお小遣い、など分ける家庭も |
| 友だちと遊びに行くときのお金 | 学年が上がると、お小遣いに含める家庭が増える |
| 服・靴 | 多くは親が負担 |
| ゲームの課金 | ルールを決めておくことが大切 |
子育てや家族の車・お出かけについては、こちらの記事も参考にしてください。
子どものお小遣いに関するよくある質問
お小遣いは何歳から渡すのがいいですか?
決まった年齢はありませんが、数を数えられ、「ほしい物」と「必要な物」の区別がつき始める小学校入学前後から始める家庭が多いです。
小学生のお小遣いの相場はいくらですか?
金融広報中央委員会の2015年度の調査では、月に1回もらう場合の最頻値は、低学年・中学年・高学年ともに500円でした。平均は低学年1,004円、中学年864円、高学年1,085円です。
中学生・高校生のお小遣いの相場はいくらですか?
同じ調査で、中学生の1か月のお小遣いは最頻値1,000円・平均2,536円、高校生は最頻値5,000円・平均5,114円でした。
お手伝いでお小遣いをあげるのはよくないですか?
働いてお金を得る感覚を学べる一方、「お金がもらえないならやらない」となることもあります。家族として当たり前のお手伝いと、特別なお手伝いを分けて考えるのがおすすめです。
お小遣いの前借りは認めてもいいですか?
家庭の方針しだいですが、前借りを認めないと、足りないときにどうするかを考える学びになります。認める場合は、返し方のルールを決めておきましょう。
お年玉はお小遣いと分けたほうがいいですか?
分けて管理する家庭が多いです。お年玉の一部を子どもが使い、残りを貯金するなど、ルールを決めておくとよいでしょう。
お小遣いをすぐに使い切ってしまいます。どうすればいいですか?
すぐに使い切る経験も、学びの一つです。足りなくなったときに困る経験をすると、次から考えて使うようになることがあります。お小遣い帳で、何に使ったかを一緒に振り返ってみましょう。
お小遣いを渡さない家庭もありますか?
あります。必要なときに必要な分だけ渡す家庭や、お小遣い制にしない家庭もあります。どの方法でも、子どもがお金について考える機会をつくることが大切です。
まとめ|お小遣いは「金額」より「自分で考えて使う経験」
- お小遣いは、小学校入学前後から少額で始める家庭が多い
- 月に1回の場合、小学生は500円前後、中学生は1,000〜2,000円、高校生は5,000円程度が中心(2015年度調査)
- 低学年は「ときどき」、高学年になると「月に1回」の定額が増える
- 金額・渡す日・買う物の範囲・足りないときのルールを決める
- 失敗も経験のうち。使ったあとに親子で話す時間をつくる
お小遣いは、子どもがお金と向き合う最初の練習です。家庭に合った金額とルールで始めて、子どもの成長に合わせて見直していきましょう。
