2026年9月27日、TOYOTA ARENA TOKYOで行われたWBC世界バンタム級タイトルマッチ、井上拓真 対 那須川天心の再戦。結果は、井上拓真が判定3-0で勝利し、2度目の防衛に成功しました。
RIZINをきっかけに格闘技を見るようになった私にとっても、RIZINのリングにも立った那須川天心選手の世界王座挑戦は、注目の一戦でした。この記事では、試合結果とジャッジのスコア、公開採点の推移、試合の流れを整理します。
- 井上拓真 対 那須川天心(再戦)の試合結果
- ジャッジ3人のスコアと、4R・8R終了時の公開採点
- 7Rのダウンを含む試合の流れ
- 試合後の両者のコメントと、同じ大会のほかの試合結果
この記事は、2026年9月28日時点で確認できた報道をもとにまとめています。ラウンドごとの全採点(公式のスコアカード)は、確認できた範囲では公開されていなかったため、公開採点(オープンスコア)と最終スコアを掲載しています。

ダウンを取ったのに、那須川天心が負けたの?

そうなんです。7Rに那須川選手がダウンを奪いましたが、前半に井上選手が積み重ねたポイントを逆転するまでには届きませんでした。スコアを見ると流れがよくわかりますよ。
結論|井上拓真が判定3-0で那須川天心を下し、2度目の防衛
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日時 | 2026年9月27日(日) |
| 会場 | TOYOTA ARENA TOKYO |
| 大会 | Prime Video Boxing 16 |
| 試合 | WBC世界バンタム級タイトルマッチ 12回戦 |
| 結果 | 井上拓真の判定勝ち(3-0) |
| スコア | 116-111、116-111、114-113(いずれも井上) |
| ダウン | 7Rに那須川天心が左ストレートで井上拓真からダウンを奪う |
| 王座 | 井上拓真が2度目の防衛に成功 |
2人は2025年11月24日にも対戦しており、そのときも井上拓真選手が判定3-0で勝っています。今回は那須川天心選手にとってのリベンジマッチでしたが、井上選手が再び勝利しました。
ジャッジ1人は114-113の1ポイント差でした。7Rのダウン(10-8)がなければ、さらに差が開いていた計算になります。8R終了時には1人のジャッジが那須川選手リードと採点しており、中盤に那須川選手が追い上げたことがスコアからも読み取れます。
スコアシート|ジャッジ3人の最終スコア
報道によると、3人のジャッジのスコアは次のとおりです。
| ジャッジ | 井上拓真 | 那須川天心 | 差 |
|---|---|---|---|
| サザーランド(アメリカ) | 114 | 113 | 井上 +1 |
| パーマー(アメリカ) | 116 | 111 | 井上 +5 |
| ペラヨ(メキシコ) | 116 | 111 | 井上 +5 |
※ジャッジ名は報道で確認できた表記です。
公開採点(オープンスコア)の推移
この試合では、4R終了時と8R終了時に途中の採点が公開されました。
| タイミング | ジャッジA | ジャッジB | ジャッジC |
|---|---|---|---|
| 4R終了時 | 38-38(イーブン) | 40-36(井上) | 39-37(井上) |
| 8R終了時 | 76-75(那須川) | 77-74(井上) | 77-74(井上) |
| 最終(12R) | 114-113(井上) | 116-111(井上) | 116-111(井上) |
※公開採点は報道の表記順に並べ、最終スコアは途中経過から対応すると考えられる並びで掲載しています。各列がどのジャッジに当たるかは、公式の発表で確認できていません。
8R終了時点では、1人のジャッジが那須川選手を1ポイントリードと採点していました。試合の中盤、流れが那須川選手に傾いていたことがわかります。それでも残り4ラウンドで井上選手が巻き返し、最終的には3人とも井上選手を支持しました。

試合の流れ|ラウンドごとのポイント
1〜4R|井上拓真がジャブとボディで主導権
序盤は、井上選手がジャブとボディへの攻撃で主導権をにぎりました。4R終了時の公開採点では、1人がイーブン、2人が井上選手のリードと採点しています。前回の対戦と同じく、井上選手の丁寧な組み立てが光った立ち上がりでした。
5R|井上拓真のコンビネーションで会場が沸く
5Rには、井上選手の左フックから右ストレート、左アッパーと続くコンビネーションが那須川選手をとらえ、会場が大きく沸いたと報じられています。
7R|那須川天心が左ストレートでダウンを奪う
試合が大きく動いたのは7Rです。那須川選手が上体を左右に振ってからの左ストレートで、井上選手からダウンを奪いました。その後もロープに追い込んで攻め続けましたが、倒しきることはできませんでした。このラウンドは那須川選手の10-8となり、8R終了時の公開採点では1人のジャッジが那須川選手のリードと採点しました。
9〜12R|打ち合いの終盤、井上拓真が逃げ切る
終盤も両者は打ち合いを続けました。試合終了のゴングの瞬間、那須川選手は左腕を上げてアピールしましたが、判定は3-0で井上選手。最後まで冷静さを失わなかった井上選手の経験が、勝敗を分けた形です。

前回の試合と比べて、那須川選手は成長してたの?

井上選手自身が試合後に「成長していると感じた」と話しています。ダウンを奪い、1人のジャッジを1ポイント差まで追い込んだのは、前回からの大きな前進だと思います。

試合後のコメント
井上拓真
勝った井上選手は、「やっぱり強いです。ダウン食らったし、成長していると感じましたし、だからこそ自分も気合い入って返り討ちにすることが出来ました」と話し、さらなるベルト獲得への意欲も示したと報じられています。
那須川天心
敗れた那須川選手は涙を見せ、「悔しいですよ。めっちゃ悔しい。こんだけやっても無理かと」とコメント。さらに、「ダウンも取ったし、自分の中では負けた気がしてないが、ボクシングで負けたなと」と振り返ったと報じられています。
私はRIZINをきっかけに格闘技を見るようになりました。今回の再戦は、ダウンを奪い、1人のジャッジを1ポイント差まで追い込んだという点で、前回よりも確実に世界王者との距離を縮めた試合だったと感じます。一方で、ダウンを奪われてもポイントを守り切った井上選手の試合運びは、世界王者の強さそのものでした。
同じ大会(Prime Video Boxing 16)のほかの試合結果
| 試合 | 結果 |
|---|---|
| WBC世界バンタム級タイトルマッチ(12R) | 井上拓真 ○ 判定3-0 ● 那須川天心 |
| IBF世界スーパーバンタム級暫定王座決定戦(12R) | サム・グッドマン ○ 判定3-0 ● 西田凌佑 |
| WBC世界スーパーフライ級王座決定戦(12R) | リカルド・マラジカ ○ 判定2-1 ● 坪井智也 |
| WBO世界ミニマム級暫定王座決定戦(12R) | 松本流星 ○ 判定3-0 ● ラッセル・アコスタ |
| フェザー級(4R) | 倉持夏輝 ○ 判定 ● 愛甲隼士 |
同じ日には、日本人選手が出場する世界戦が複数行われました。松本流星選手がWBO世界ミニマム級の暫定王座を獲得した一方、西田凌佑選手と坪井智也選手は判定で敗れています。

ボクシングの採点の見方|なぜダウンを奪っても負けたのか
プロボクシングの採点は、一般的に「10ポイント・マスト・システム」と呼ばれる方法で行われます。各ラウンドで優勢だった選手に10点、もう一方に9点をつけるのが基本で、ダウンを奪うと、そのラウンドは10-8になることが多いです。
つまり、ダウンを1回奪っても、そのラウンドで得られるのは2ポイントの差です。今回の試合では、前半の4ラウンドで井上選手がリードを作り、残りのラウンドでも競り勝つ場面が多かったため、7Rのダウンだけでは逆転に届きませんでした。
ジャッジ3人の最終スコアを見ると、116-111の2人は井上選手が多くのラウンドを取ったと見ている一方、114-113の1人はかなりの接戦と見ていました。同じ試合でも、ジャッジによって見方が分かれるのもボクシングの採点の特徴です。
1戦目(2025年11月)と再戦の比較
| 項目 | 1戦目 | 再戦 |
|---|---|---|
| 日付 | 2025年11月24日 | 2026年9月27日 |
| 結果 | 井上拓真の判定勝ち(3-0) | 井上拓真の判定勝ち(3-0) |
| ダウン | - | 7Rに那須川天心がダウンを奪う |
| 最も接近したスコア | - | 114-113(1ポイント差) |
※1戦目のスコアの詳細は、この記事では扱っていません。
再戦では、那須川選手がダウンを奪い、ジャッジ1人とは1ポイント差まで迫りました。結果は同じでも、ダウンを奪ったという点で、那須川選手が前回より王者に迫った内容だったと言えます。
今後の展望
井上拓真選手は2度目の防衛に成功し、試合後にはさらなるベルト獲得への意欲を示しました。一方の那須川天心選手は、2度続けて井上選手に敗れましたが、ダウンを奪ったことで世界トップレベルでの実力を示しました。那須川選手が次にどんな道を選ぶのか、今後の発表に注目です。
RIZINや格闘技については、こちらの記事も参考にしてください。
那須川天心 対 井上拓真に関するよくある質問
那須川天心と井上拓真の試合結果は?
2026年9月27日の再戦は、井上拓真選手が判定3-0(116-111、116-111、114-113)で勝利し、WBC世界バンタム級王座の2度目の防衛に成功しました。
那須川天心はダウンを奪いましたか?
はい。7Rに左ストレートで井上拓真選手からダウンを奪いました。ただし、判定では逆転できませんでした。
公開採点はどうでしたか?
4R終了時は38-38、40-36、39-37で井上選手がリード。8R終了時は76-75で那須川選手リードが1人、77-74で井上選手リードが2人でした。
2人の対戦は何回目ですか?
2回目です。1回目は2025年11月24日に行われ、井上拓真選手が判定3-0で勝っています。
試合はどこで見られましたか?
大会名は「Prime Video Boxing 16」で、Amazonプライム・ビデオで配信されました。
同じ大会で日本人選手の世界王座獲得はありましたか?
松本流星選手が、WBO世界ミニマム級の暫定王座決定戦で判定3-0で勝ち、暫定王座を獲得しました。
ダウンを奪ったのに、なぜ判定で負けたのですか?
ボクシングの採点は各ラウンドごとにつけられ、ダウンを奪ったラウンドは10-8になるのが一般的です。前半に井上選手がリードを広げ、ほかのラウンドでも多く競り勝ったため、ダウン1回の2ポイント差では逆転に届きませんでした。
まとめ|那須川天心はダウンを奪うも、井上拓真が判定で防衛
- 2026年9月27日、井上拓真が那須川天心を判定3-0で下し、WBC世界バンタム級王座の2度目の防衛
- スコアは116-111、116-111、114-113
- 7Rに那須川天心が左ストレートでダウンを奪い、8R終了時は1人のジャッジが那須川リード
- 終盤に井上拓真が巻き返し、ポイントを守り切った
- 同じ大会では松本流星がWBO世界ミニマム級暫定王座を獲得
結果は前回と同じでも、内容は大きく違う再戦でした。両選手の次の試合にも注目していきたいと思います。
