「保育園に落ちたらどうしよう」「入りやすくなる裏ワザってあるの?」。仕事復帰を控えた家庭にとって、保育園の入園(保活)は大きな不安のひとつだと思います。
わが家も共働きで子育てをしています。この記事では、保育園の入園を有利にするためにルールの範囲内でできる工夫を、自治体や国の公開情報をもとに「裏ワザ」としてまとめました。
先にお伝えしておくと、保育園の入園に「必ず入れる魔法の方法」はありません。ただし、点数(指数)の仕組みを知って、申し込み方を工夫するだけで、結果が変わる可能性は十分にあります。
- 保育園の入園が決まる仕組み(点数・指数)
- ルールの範囲内でできる入園の裏ワザ8つ
- 2025年からの育休延長ルールの変更点
- 落ちたときの選択肢
保育園の入園の基準(点数の付け方・加点の条件・申し込みの時期)は、市区町村ごとに大きく違います。この記事は一般的な仕組みの解説です。必ずお住まいの自治体の「保育所等利用案内(入園のしおり)」を確認してください。内容は2026年9月時点の情報をもとにしています。

保活って何から始めればいいのか分からなくて、不安しかない…

まずは自治体の「入園のしおり」を手に入れるところからです。点数の付け方が全部書いてあるので、そこから逆算して作戦を立てるのが近道ですよ。
結論|保育園入園の裏ワザは「点数を知る」「申し込み方を工夫する」の2つ
先に結論です。保育園の入園を有利にする方法は、大きく2つに分けられます。
| 方向性 | 具体的な方法 |
|---|---|
| 点数(指数)を上げる | 加点になる条件を調べて満たす(認可外の利用実績、きょうだい、就労時間など) |
| 申し込み方を工夫する | 希望する園の数を増やす、入りやすい年齢・時期を選ぶ、小規模保育なども候補に入れる |
認可保育園は、希望者が多い場合、家庭ごとの「保育が必要な度合い」を点数化して、点数の高い順に入園が決まるのが一般的です。つまり、入園を有利にするには「点数」と「競争の少ない申し込み方」の両方を考える必要があります。
「裏ワザ」といっても、虚偽の申告はもちろんNGです。発覚すれば入園の取り消しなどにつながります。この記事で紹介するのは、すべて自治体のルールの範囲内でできる工夫です。
保育園の入園が決まる仕組み|点数(指数)とは
多くの自治体では、入園の選考(利用調整)に次の2つの点数を使います。
| 点数の種類 | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| 基準指数(基本指数) | 保護者それぞれの「保育が必要な理由」を点数化したもの | 就労時間、就労日数、病気・介護など |
| 調整指数 | 家庭の状況に応じた加点・減点 | きょうだいの在園、認可外保育施設の利用実績、ひとり親など |
基準指数は、父母それぞれの点数を合計する自治体が多いです。フルタイムの共働き家庭は満点近くになることが多く、人気の地域では「調整指数」の数点で結果が分かれることも珍しくありません。同じ点数の家庭が並んだ場合の優先順位(同点時の順位)も、自治体ごとに決められています。

保育園入園の裏ワザ8つ|ルールの範囲でできる工夫
裏ワザ1:入園のしおりの「加点表」を読み込む
いちばん大事で、いちばん見落とされがちなのがこれです。自治体の入園のしおりには、どんな条件で何点つくかが一覧で載っています。自分の家庭で取れる加点がないかを1つずつ確認しましょう。役所の窓口で「うちの状況だと何点になりますか」と相談するのも有効です。
裏ワザ2:認可外保育施設の利用実績をつくる
多くの自治体では、認可外保育施設(認証保育所、企業主導型保育など)に預けて働いている実績があると、調整指数が加点されます。育休を早めに切り上げて認可外に預け、翌年度の認可保育園を目指すという方法は、保活でよく知られている作戦です。ただし、対象になる施設や期間の条件は自治体によって違います。
裏ワザ3:希望する園をできるだけ多く書く
第1希望だけ、第3希望まで、という書き方では、点数が足りないと入れません。通える範囲の園はできるだけ多く希望に書くのが基本です。人気の園ばかりでなく、駅から少し離れた園や、新しく開園する園も候補に入れましょう。
裏ワザ4:入りやすい年齢・時期を狙う
一般的に、0歳児の4月入園は、1歳児の4月入園より入りやすいと言われます。1歳児クラスは、0歳から持ち上がる子で枠が埋まり、募集枠が少なくなりやすいからです。また、年度の途中は空きが出にくいため、4月入園に合わせて申し込むのが一般的です。
| 入園の時期 | 入りやすさの傾向(一般論) |
|---|---|
| 0歳児・4月入園 | クラスの全員が新規なので枠が多い |
| 1歳児・4月入園 | 持ち上がりの子がいるため、新規の枠が少なくなりやすい |
| 年度途中の入園 | 空きが出たときだけなので、入りにくいことが多い |
裏ワザ5:小規模保育や企業主導型保育も候補に入れる
0〜2歳児を対象にした小規模保育は、認可の施設で、比較的空きが出やすいこともあります。3歳になるときに次の園へ移る必要がありますが、卒園児が連携施設へ優先的に入れる仕組みや、転園時の加点がある自治体もあります。企業主導型保育は、施設と直接契約する仕組みで、地域の子ども向けの枠を設けている施設もあります。

小規模保育だと、3歳でまた保活しなきゃいけないのが不安だな…

そこは気になりますよね。自治体によっては連携施設があったり、卒園時に加点があったりするので、しおりで確認してから判断するのがおすすめです。

裏ワザ6:就労の条件を確認する
基準指数は、就労時間や日数で決まる自治体が多いです。復職後の勤務時間(フルタイムか時短か)で点数が変わる場合もあるので、しおりの区分と、勤務先に出してもらう就労証明書の内容を事前に確認しておきます。実際の働き方と違う内容で申請するのはNGです。
裏ワザ7:見学に行き、情報を集める
見学は、点数そのものには関係しないことが多いですが、園の雰囲気や通いやすさを確認できます。また、役所の窓口では、前年度に何点で入れたか(入所決定者の最低指数)を公開している自治体もあります。自分の点数と比べれば、どの園なら可能性があるかが見えてきます。
裏ワザ8:申し込みの締め切りと書類を完璧にする
4月入園の申し込みは、前年の秋から冬に締め切られる自治体が多いです。書類の不備や提出漏れで点数が下がったり、選考の対象外になったりしないよう、締め切りと必要書類は早めに確認しておきましょう。
2025年4月から、育休延長のルールが厳しくなった
保活で知っておきたい制度の変更があります。育児休業給付金は、保育園に入れなかった場合に延長できますが、2025年4月から、延長の審査が厳しくなりました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 必要になったこと | 保育所等への申し込みが「速やかな職場復帰のため」であると認められること |
| 追加の書類 | 入所保留通知書に加え、延長事由の申告書や、保育所等の申込書の写しなど |
| 延長が認められない例 | 期限内に申し込んでいない、やむを得ない理由なく内定を辞退した、申し込み時に入所保留を希望した、など |
これまで一部で見られた「わざと入りにくい園だけを書いて、育休を延長する」ような申し込みは、延長が認められない可能性があります。延長を考えている場合は、ハローワークや勤務先にも確認しておきましょう。

やってはいけない保活のNG行動
入園を急ぐあまり、逆効果になってしまう行動もあります。
| NG行動 | なぜNGか |
|---|---|
| 実際と違う就労時間で申請する | 虚偽の申告は、入園の取り消しなどにつながるおそれがある |
| 人気の園だけを希望に書く | 点数が足りないと、どこにも入れない可能性が高くなる |
| 通えない園まで書く | 内定しても通えなければ辞退することになり、育休延長にも影響する場合がある |
| 締め切り直前に書類をそろえる | 就労証明書など、勤務先に依頼する書類は時間がかかることがある |
保活で大切なのは、「入れる可能性のある園」と「実際に通える園」の両方を満たす希望リストをつくることです。送り迎えのルートや、夫婦のどちらが担当するかまで具体的に考えておくと、希望順位を決めやすくなります。
保育園に落ちたときの選択肢
工夫しても、入れないことはあります。そのときの選択肢も知っておくと、気持ちが少しラクになります。
- 二次募集に申し込む:一次選考のあとに、空きのある園で二次募集を行う自治体があります
- 認可外保育施設に預ける:翌年度の加点につながる自治体もあります
- 育休の延長を検討する:2025年4月からの新しいルールを確認したうえで手続きします
- 勤務先と相談する:復帰時期や働き方を調整できないか話し合います
- 一時的な預け先を使う:2026年4月から全国で始まった「こども誰でも通園制度」は、保護者の就労にかかわらず、生後6か月〜3歳未満の子が月一定時間まで保育所などを利用できる制度です(仕事復帰のための預け先ではなく、利用できる時間に上限があります)
子育てや家族の車・お出かけについては、こちらの記事も参考にしてください。
保育園の入園に関するよくある質問
保育園に確実に入れる裏ワザはありますか?
確実に入れる方法はありません。ただし、自治体の点数の仕組みを理解し、加点を取る、希望園を増やす、入りやすい年齢・時期を選ぶといった工夫で、入園の可能性を上げることはできます。
0歳と1歳、どちらで入園するのがいいですか?
一般的には、0歳児の4月入園のほうが枠が多く入りやすいと言われます。ただし、地域の状況や家庭の考え方によって最適な時期は変わるので、自治体が公開している空き状況や前年度の実績も参考にしてください。
点数(指数)はどこで確認できますか?
お住まいの市区町村が発行する「保育所等利用案内(入園のしおり)」に載っています。自治体のホームページで公開されていることも多く、窓口で相談することもできます。
わざと入りにくい園を書いて、育休を延長してもいいですか?
2025年4月から育児休業給付金の延長審査が厳しくなり、申し込みが速やかな職場復帰のためと認められない場合は、延長が認められない可能性があります。制度の趣旨に沿って申し込みましょう。
保育料はいくらかかりますか?
認可保育園の保育料は、世帯の住民税の額などで市区町村が決めます。3〜5歳児クラスは幼児教育・保育の無償化の対象です。0〜2歳児クラスは、住民税非課税世帯が無償化の対象です。
まとめ|保育園入園は「情報戦」。しおりを読むところから始める
- 認可保育園は、基準指数と調整指数の合計点で入園が決まることが多い
- 裏ワザの基本は「加点を取る」と「申し込み方を工夫する」
- 認可外の利用実績、希望園を増やす、0歳4月入園、小規模保育なども有効な選択肢
- 2025年4月から育休延長の審査が厳しくなった
- 点数のルールは自治体ごとに違う。必ず入園のしおりで確認する
保活は、早く動いた家庭ほど選択肢が広がります。まずは自治体の入園のしおりを手に入れて、自分の家庭の点数を計算してみてください。
