「ヒラメの船釣りで、ウツボが掛かった!」「仕掛けがぐるぐる巻きにされて、どうしていいかわからない」。ヒラメの泳がせ釣りでは、ヒラメのかわりにウツボが掛かることがあります。ウツボは鋭い歯をもつので、あわてて素手でさわると大けがにつながります。
私は静岡の船で、サビキで釣った小アジを使ったヒラメの泳がせ釣りをしてきました(最大77cm)。泳がせ釣りは、生きた小魚を食べる魚なら何が掛かるかわからない釣りです。この記事では、ヒラメ釣りでウツボが掛かる理由、アタリの見分け方、掛かったときの安全な対処法、ウツボを避けるコツ、ウツボの食べ方をまとめます。
- ヒラメの船釣りでウツボが掛かる理由
- ヒラメとウツボのアタリ・引きの違い
- ウツボが掛かったときの安全な対処法
- ウツボを避けるためのタナ取りと工夫
- ウツボは食べられる?おすすめの食べ方
ウツボは、鋭い歯でかみつく危険な魚です。船の上に上げても、絶対に素手でさわらないでください。対処に迷ったら、まず船長や乗組員に声をかけましょう。

ウツボって、ヒラメ釣りでもよく掛かるんですか?

ヒラメのポイントに岩場(根)がまじっていると、根にすんでいるウツボが、泳いでいるエサの小魚に食いついてくることがあります。地域やポイントによっては、けっこうな頻度で掛かることもあるので、対処法を知っておくと安心ですよ。
結論|ウツボは「根の近く」で掛かる。掛かったら無理せず船長に相談
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 掛かる理由 | ヒラメのポイントの近くに岩場(根)があり、根にいるウツボがエサに食いつく |
| 見分け方 | 重くてぐねぐねした引き。仕掛けやラインに巻きつくことがある |
| 対処法 | 素手でさわらない。ハリスを切って海に返すのが安全 |
| 避けるコツ | 根の上でエサを底べったりにしない。タナをこまめに調整する |
| 食べられる? | 地域によっては食用にされる。さばくのは難しめ |
ウツボは、ヒラメ釣りの「外道(ねらっていない魚)」の代表格のひとつです。掛かってしまったら、無理に針を外そうとせず、安全を第一に考えましょう。
ウツボが掛かると、仕掛けがねじれたり、ハリスがボロボロになったりすることが多いです。ウツボを外したあとは、仕掛けをよく点検し、傷んでいたら交換しましょう。
ヒラメ釣りでウツボが掛かる理由
- ヒラメのポイントに根がまじっている:ヒラメは砂地にいることが多いですが、砂地と岩場の境目もポイントになります。その岩場にウツボがすんでいます
- 生きた小魚が大好物:ウツボは、岩のすき間にかくれて、近くを通る小魚やタコ、甲殻類などを食べる肉食の魚です
- エサが底に近すぎる:エサの小魚が根の近くを泳いでいると、ウツボに見つかりやすくなります
- エサの小魚の血やにおい:ウツボは、においにも敏感だと言われています

ウツボって、夜行性なんじゃないですか?昼でも掛かるんですか?

ウツボは、夜に活発に動くと言われる魚ですが、昼間でも、目の前にエサが来れば食いつくことがあります。岩のすき間にかくれて、近くを通るエサを待っているイメージですね。

ヒラメとウツボのアタリ・引きの違い
| 比較 | ヒラメ | ウツボ |
|---|---|---|
| 前アタリ | エサが暴れて、竿先がぴくぴく動く | エサが暴れるのは同じだが、すぐに重くなることが多い |
| 本アタリ | 竿先がぐっと引きこまれる | 重くて、ぐいぐいと根に引っぱりこまれる感じ |
| 巻き上げ中の引き | 首をふるような、ゴンゴンという引き | 体をくねらせるような、ぐねぐねした重い引き |
| 仕掛けの状態 | 比較的きれい | ねじれたり、巻きつかれたりすることが多い |
※引きの感じ方は、魚の大きさや状況によって違います。一般的な傾向です。
巻き上げの途中で、引きが重いのに、首をふるような感触がなく、ぐねぐねと体をくねらせる感じがしたら、ウツボの可能性があります。水面近くまで上がってきたら、細長い体と、口を開けた姿で見分けられます。
ウツボが掛かったときの対処法
- まわりに知らせる「ウツボです」と声をかけて、船長や乗組員、まわりの人に知らせます。
- 船の中に取りこまないできるだけ、ウツボを船の中に入れないようにします。船上で暴れると、かまれる危険があります。
- ハリスを切って海に返す水面近くで、ハサミなどでハリスを切るのが、いちばん安全な方法です。針を外そうとして、口元に手を近づけないようにします。
- 船長の判断にしたがう船によっては、乗組員が慣れた手つきで処理してくれることもあります。自分で無理をせず、船長の指示にしたがいましょう。
- 仕掛けを点検・交換するウツボにかまれたハリスは傷んでいることが多いので、新しい仕掛けに交換します。
- 素手で体や頭にさわらない
- 弱っているように見えても、急に動いてかみつくことがある
- フィッシュグリップでつかむ場合も、頭から離れた位置で、口元に手を近づけない
- かまれたら、すぐに船長に伝え、傷口を洗って手当てし、必要なら医療機関を受診する

ウツボを避けるためのコツ
- 根の上では、エサを底から少し上げる:底べったりにせず、船長の指示ダナに合わせて、エサを根から少し離します
- こまめに底を取り直す:船が流れて根の上に来たときに、エサが根に近づきすぎないようにします
- アタリがあったら、早めに根から離す:ヒラメかウツボかわからないときも、根から引き離すことを優先します
- 弱ったエサは交換する:弱って底でじっとしているエサは、根の魚に見つかりやすくなります
- 船長にポイントの特徴を聞く:ウツボが多いポイントかどうか、どう対処すればいいかを聞いておくと安心です
ただし、ヒラメは砂地と岩場の境目につくことも多く、ウツボを完全に避けることはむずかしいです。「掛かることもある」と考えて、落ち着いて対処できるよう準備しておきましょう。
私が静岡の船でやっていたヒラメの泳がせ釣りは、サビキで小アジや小サバを釣り、それを泳がせる流れでした。泳がせ釣りは、生きた小魚を食べる魚なら何でも食いついてくる可能性がある釣りです。ヒラメが本命でも、根の近くでは思わぬ魚が掛かることがあります。何が掛かっても落ち着いて対処できるよう、ハサミやフィッシュグリップを手の届く場所に置いておくと安心です。

ウツボ対策で持っておきたい道具
| 道具 | 役割 |
|---|---|
| 先の細いハサミ・ラインカッター | 水面近くで、すばやくハリスを切る |
| フィッシュグリップ | 魚を手でさわらずにつかむ。ウツボの場合も頭から離れた位置で使う |
| ロングプライヤー(柄の長いペンチ) | 口の奥の針を、手を近づけずに外す |
| 厚手のグローブ | 万が一にそなえて手を守る。ただし過信は禁物 |
| 予備の仕掛け | ウツボで傷んだ仕掛けをすぐに交換できるように |
とくに、ハサミやラインカッターは、すぐに取り出せる場所に置いておきましょう。ウツボが掛かってから道具を探していると、そのあいだに仕掛けがどんどん巻きつかれてしまいます。
また、ウツボに限らず、泳がせ釣りではサメやエイなど、自分では対処しにくい大物が掛かることもあります。「無理だと思ったら、すぐに船長に声をかける」ことが、安全に楽しむためのいちばんのコツです。
ウツボは食べられる?
ウツボは、見た目は少しこわいですが、地域によっては食用として親しまれている魚です。高知県や和歌山県などでは、ウツボ料理が郷土料理として知られています。
- 唐揚げ:ぷりっとした食感で人気
- たたき:皮ごと炙って、薬味と一緒に
- 鍋:皮のまわりのゼラチン質がとろっとして、コクがある
- 干物:地域によっては、干したウツボも売られています
ただし、ウツボは小骨が多く、皮もかたいので、さばくのは難しい魚です。はじめての人は、無理に持ち帰らず、海に返すのがおすすめです。持ち帰る場合も、死んだように見えてもかみつくことがあるので、扱いには十分注意しましょう。
ヒラメ釣りで掛かるほかの外道
| 魚 | 特徴 |
|---|---|
| マゴチ | ヒラメと同じく砂地の底にいる。食べてもおいしい |
| ハタの仲間 | 根の近くで掛かる。高級魚として人気 |
| 青物(ワラサ・イナダなど) | 引きが強く、仕掛けを切られることも |
| サメ・エイ | 大型で、仕掛けを切られることが多い。無理せず船長に相談 |
| カサゴ・メバル | 根の近くで掛かることがある |
釣りの道具や釣り方については、こちらの記事も参考にしてください。
ヒラメ釣りのウツボに関するよくある質問
ウツボに毒はありますか?
トゲに毒がある魚ではありませんが、鋭い歯でかまれると深い傷になり、傷口から細菌が入ることもあります。素手でさわらないようにしましょう。
ウツボが掛かったら、針はあきらめたほうがいいですか?
安全を考えると、ハリスを切って針ごと海に返すのがおすすめです。針1本より、けがをしないことのほうが大切です。
ウツボが多いポイントは避けたほうがいいですか?
ポイントは船長が選ぶので、釣り人が避けるのはむずかしいです。エサを根から少し離す、こまめに底を取り直すなど、タナの工夫で掛かる回数を減らしましょう。
ウツボに仕掛けを巻きつけられたらどうすればいいですか?
無理にほどこうとせず、水面近くでハリスを切りましょう。巻きつかれた仕掛けは傷んでいることが多いので、新しいものに交換します。
ウツボはどうやってさばけばいいですか?
ウツボは小骨が多く、皮もかたいので、さばくのは難しい魚です。はじめての人は無理をせず、海に返すのがおすすめです。どうしても食べたい場合は、さばき方に慣れた人に教わりましょう。
ウツボが掛かりやすい時期や時間帯はありますか?
水温が高い時期や、夕方から夜にかけて活発になると言われますが、昼間の釣りでも掛かることはあります。時期に関係なく、根の近くでは掛かる可能性があると考えておきましょう。
ヒラメかウツボか、水中でわからないときはどうすればいいですか?
どちらの場合も、まずは根から引き離すことが大切です。一定の速さで巻き上げ、水面近くで姿を確認してから、ウツボだったらハリスを切りましょう。
ウツボ以外に、素手でさわると危ない外道はいますか?
ヒラメ釣りの外道では、背ビレのトゲに毒があるオニカサゴやハオコゼ、歯の鋭いサメやタチウオなどに注意が必要です。見慣れない魚は、フィッシュグリップを使い、素手でさわらないようにしましょう。
まとめ|ウツボが掛かっても、あわてず安全第一で
- ヒラメのポイントに根がまじっていると、ウツボが掛かることがある
- 重くてぐねぐねした引き、仕掛けの巻きつきがウツボのサイン
- 絶対に素手でさわらず、水面近くでハリスを切って海に返すのが安全
- 根の上ではエサを底から少し上げ、こまめに底を取り直す
- ウツボは地域によっては食用だが、さばくのは難しい
ヒラメの泳がせ釣りは、何が掛かるかわからないのも魅力のひとつです。ウツボが掛かっても落ち着いて対処できるよう、ハサミを手元に用意して、安全に楽しんでください。
