「シーバスをルアーで釣ってみたい」「どこで、いつ、どんなルアーを投げればいいの?」。港や河口、サーフなど身近な場所で狙えて、エラ洗いと呼ばれる激しいジャンプが楽しめるシーバスは、ルアー釣りの入門にも人気の魚です。
私は静岡で、船のエサ釣りを中心に、サーフ(砂浜)でも釣りをしてきました。この記事では、シーバスのルアー釣りの道具・ルアーの選び方・釣れる場所と時間帯・釣り方のコツを、これから始める人向けにまとめます。
- シーバス(スズキ)とはどんな魚か
- シーバスのルアー釣りに必要な道具
- ミノー・バイブレーション・シンキングペンシルなどルアーの使い分け
- 釣れる場所・時間帯・季節と、釣り方のコツ
シーバスは、夜の港や河口で狙うことも多い釣りです。立入禁止の場所には入らず、ライフジャケットとライトを必ず用意しましょう。この記事の道具やルアーの数字は一般的な目安です。

シーバスって、スズキのことなの?

そうです。釣り人の間では、スズキのことをシーバスと呼ぶことが多いです。身近な場所で狙えるのに、大型は80cmを超えることもある、夢のある魚ですよ。
結論|シーバスは「場所・時間・潮」を選んで、ルアーを通すレンジを探す
先に、シーバスのルアー釣りの基本を表にまとめます。まずはこの5つを押さえましょう。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 場所 | 港湾、河口、サーフ、磯など。小魚(ベイト)が集まる場所 |
| 時間帯 | 朝マヅメ・夕マヅメ、夜が狙い目と言われる |
| 潮 | 潮が動いている時間帯のほうが釣れやすいと言われる |
| ルアー | ミノー、バイブレーション、シンキングペンシルなど |
| 釣り方 | ただ巻きが基本。泳ぐ深さ(レンジ)を変えながら探る |
シーバスは、小魚などのエサを追いかけて移動する魚です。エサがいる場所・時間を選び、ルアーを通す深さを合わせることが、釣果につながります。
初めてのシーバス釣りは、「ただ巻きで釣れるルアー」から始めるのがおすすめです。難しい操作より、場所と時間を選ぶことのほうが大切だと言われます。
シーバス(スズキ)とはどんな魚?
- 出世魚:大きさによって、セイゴ→フッコ→スズキと呼び名が変わる(地域によって違う)
- すむ場所:港、河口、砂浜、岩場など、岸の近くに広くいる。川をさかのぼることもある
- エラ洗い:掛かると水面でジャンプして頭を振り、針を外そうとする
- 注意点:エラぶたのふちが鋭く、手を切ることがある

シーバスのルアー釣りに必要な道具(一般的な目安)
| 道具 | 一般的な目安 | ポイント |
|---|---|---|
| 竿 | シーバスロッド(8〜10フィート前後) | 港湾なら短め、サーフや河口の広い場所なら長め |
| リール | 2500〜4000番前後のスピニングリール | 扱いやすい中型のもの |
| 道糸 | PEライン0.8〜1.5号前後 | 細いほうが遠くへ飛ぶ |
| リーダー | フロロカーボンやナイロン(16〜25lb前後) | 岸壁やエラぶたとの擦れに強くする |
| ルアー | ミノー、バイブレーション、シンキングペンシルなど | 数種類用意して使い分ける |
| その他 | ライフジャケット、ヘッドライト、フィッシュグリップ、プライヤー、玉網 | 夜の釣りではライトが必須 |
ルアーの種類と使い分け
| ルアー | 特徴 | 使う場面 |
|---|---|---|
| フローティングミノー | 水面近くを泳ぐ。巻くのを止めると浮く | 浅い場所、表層を小魚が泳いでいるとき |
| シンキングミノー | 沈んでから泳ぐ。少し深い層を探れる | 表層で反応がないとき |
| バイブレーション | ブルブルと細かく振動する。よく飛び、深い層も探れる | 広い範囲を探りたいとき、濁りがあるとき |
| シンキングペンシル | 自然にゆらゆら泳ぐ。遠くへ飛ばしやすい | 流れのある河口、スレた魚に |
| ワーム(ジグヘッド) | やわらかい素材で自然な動き | 反応が渋いとき |
最初は、ミノーとバイブレーションを数個ずつ用意すると、浅い層から深い層まで探れます。ルアーの色は、明るい時間はナチュラルな色、夜や濁りのある日は目立つ色が使われることが多いです。

ルアーの種類が多すぎて、何を買えばいいか分からない…

まずは釣具店で「この辺りでよく釣れているシーバスルアー」を聞いてみるのがいちばんの近道です。地域ごとに実績のあるルアーがあることが多いですよ。

シーバスの釣り方
1. 投げて、ただ巻きで探る
シーバス釣りの基本は、ルアーを投げて一定の速さで巻く「ただ巻き」です。ゆっくりめのただ巻きから始めて、反応がなければ速さを変えてみましょう。
2. 泳ぐ深さ(レンジ)を変える
シーバスがいる深さは、日や時間によって変わります。表層で反応がなければ、ルアーを沈めてから巻く、ルアーの種類を変える、などして深さを変えながら探るのがコツです。
3. 流れを利用する
河口などの流れがある場所では、流れの上流側に投げて、流れに乗せながらルアーを通すと、自然な動きになります。シーバスは流れの変化がある場所で、流れてくるエサを待っていることが多いと言われます。
4. アタリがあったら、しっかり合わせる
「ゴン」「コツッ」というアタリがあったら、竿を立てて合わせます。掛かったら、竿の弾力を使いながら一定の速さで寄せます。大きなシーバスは、掛かった直後に強く走ることがあります。ドラグ(糸が出る強さ)を適切に調整しておき、無理に巻かずに糸を出して耐えることも大切です。
5. エラ洗いに注意する
シーバスは水面でジャンプして頭を振る「エラ洗い」で針を外そうとします。ジャンプしそうなときは、竿先を下げて糸を張ったままにすると、外れにくくなると言われます。
6. 取り込みは玉網で
足場が高い場所では、玉網ですくいます。エラぶたのふちが鋭いので、手でつかむときはフィッシュグリップを使いましょう。
シーバスが釣れやすい場所
| 場所 | 狙いどころ |
|---|---|
| 港湾 | 常夜灯の明るい場所と暗い場所の境目(明暗)、岸壁の際、船の係留場所の周り |
| 河口 | 川と海の流れがぶつかる場所、流れの変化がある場所 |
| サーフ | 離岸流の周り、河口の近く、小魚が寄っている場所 |
| 磯 | サラシ(波が砕けて白く泡立つ場所)の周り |
夜の港では、常夜灯の光に小魚が集まり、その周りの暗い側にシーバスが潜んでいることが多いと言われます。明暗の境目にルアーを通すのが定番の狙い方です。

天気・潮・濁りの読み方
| 条件 | 一般的に言われている傾向 |
|---|---|
| 潮が動く時間 | 満潮・干潮の前後で潮が動き始めるタイミングは、シーバスの活性が上がりやすい |
| 雨のあと | 川から濁った水が流れ込み、警戒心が薄れて釣りやすくなることがある |
| 風の当たる岸 | 風で小魚が岸に寄せられ、それを追ってシーバスが近づくことがある |
| 澄み潮・無風 | 警戒されやすい。夜や、自然な動きのルアーで狙う |
釣りに行く前に、潮見表で満潮・干潮の時刻を確認しておくと、狙う時間帯を決めやすくなります。
ルアーの色の選び方
- 明るい時間・澄んだ水:イワシやボラなど、小魚に近いナチュラルな色
- 夜・濁った水:チャートやピンク、白っぽい色など、目立つ色
- 常夜灯の下:光を受けて目立つホロ(反射)系の色や、シルエットがはっきり出る黒系
色に絶対の正解はありません。反応がないときは、色より先に泳ぐ深さや巻く速さを変えてみるのがおすすめです。
シーバス釣りのシーズン
| 時期 | 一般的な傾向 |
|---|---|
| 春 | ゴカイ類が水中を漂う「バチ抜け」の時期に、港や河口で釣れやすくなると言われる |
| 夏 | 港湾や河口で、小魚を追うシーバスが狙える |
| 秋 | 小魚を追って岸近くに寄り、シーズンの中心と言われることが多い |
| 冬 | 産卵のために沖へ移ることが多く、釣りにくくなることがある |
※地域によって時期は変わります。
初心者がやりがちな失敗と対策
| よくある失敗 | 対策 |
|---|---|
| 日中の潮が動かない時間だけ投げる | 朝夕のマヅメや夜、潮が動く時間帯を狙う |
| 同じ深さばかり探る | ルアーの種類や沈める時間を変えて、深さを変える |
| エラ洗いで外される | 竿先を下げて、糸を張ったままにする |
| 足場の高い場所で抜き上げてバラす | 玉網を用意する |
| エラぶたで手を切る | フィッシュグリップを使う |
シーバス釣りのマナーと安全
夜の港や河口は、足元が見えにくく転落の危険があります。ライフジャケットとヘッドライトは必須です。立入禁止の場所や、船の係留場所で迷惑になる場所では釣りをしないようにしましょう。
- 投げる前に周りを確認する:ルアーの針が人に当たると大けがにつながる
- ライトを海に向けすぎない:魚が警戒し、周りの釣り人の迷惑にもなる
- 持ち帰らない魚はやさしくリリースする:水から出している時間を短くする
- ゴミを持ち帰る:切れた糸やルアーのパッケージを残さない
釣ったシーバスの持ち帰り方と食べ方
持ち帰る場合は、血抜きをして、すぐに氷で冷やすのが基本です。釣れた場所によっては身に臭みが出ることがあると言われるので、血抜きと早めの冷却が大切です。
| 料理 | ポイント |
|---|---|
| 洗い・刺身 | 新鮮なものは、冷水で締めた「洗い」が定番 |
| ムニエル・ソテー | 皮目をパリッと焼くとおいしい |
| フライ・唐揚げ | クセの少ない白身で、子どもにも食べやすい |
釣りを久しぶりに再開したい人は、こちらの記事も参考にしてください。
シーバスのルアー釣りに関するよくある質問
シーバスとスズキは同じ魚ですか?
同じ魚です。釣り人の間では、スズキのことをシーバスと呼ぶことが多いです。大きさによってセイゴ、フッコ、スズキと呼び名が変わる出世魚でもあります。
初心者はどのルアーから始めればいいですか?
ただ巻きで使えるミノーとバイブレーションを数個ずつ用意するのがおすすめです。釣具店で、その地域でよく釣れているルアーを聞くのも近道です。
シーバスは昼でも釣れますか?
昼でも釣れることはありますが、朝夕のマヅメや夜のほうが釣れやすいと言われます。昼に狙う場合は、濁りがある日や、流れのある場所を選ぶのがよいとされます。
エラ洗いで外されないコツは?
魚がジャンプしそうなときは、竿先を下げて糸を張ったままにするのが基本です。糸がゆるむと、針が外れやすくなります。
バチ抜けとは何ですか?
春ごろ、ゴカイの仲間(バチ)が産卵のために水中を漂う現象です。シーバスがそれを食べに集まるため、港や河口で釣れやすくなると言われます。
シーバスを触るときの注意点は?
エラぶたのふちが鋭く、手を切ることがあります。フィッシュグリップで口をつかみ、エラには手を入れないようにしましょう。
シーバスロッドは何フィートがいいですか?
港湾で使うなら8フィート前後、河口やサーフなど広い場所で遠くへ投げたいなら9〜10フィート前後が目安です。最初の1本なら、いろいろな場所で使いやすい9フィート前後を選ぶ人も多いです。
まとめ|シーバスは「場所・時間・レンジ」で釣る
- シーバス(スズキ)は、港湾・河口・サーフ・磯など身近な場所で狙える
- 朝夕のマヅメや夜、潮が動く時間帯が狙い目
- ミノー・バイブレーション・シンキングペンシルで、泳ぐ深さを変えながら探る
- エラ洗いには竿先を下げて対応。取り込みは玉網、つかむときはフィッシュグリップ
- 夜の釣りはライフジャケットとライトが必須。立入禁止の場所には入らない
シーバスは、身近な場所で大物に出会えるかもしれない魚です。まずは近くの港や河口で、ルアーを投げてみてください。
